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「トヨタコレクション」は、主として江戸中期〜明治初期の様々な分野(「からくり」、「測量・天文」、「医療」、「絵画・書画」、「工芸」等)にわたる貴重な科学技術資料です。トヨタ自動車は、これらの資料の散逸を防止し、調査・研究に役立てていただくという社会貢献の観点から、1999年に取得し、2001年に国立科学博物館へ預託しました。現在は、文部科学省 特定領域研究の対象となり、国内外の多くの研究組織・研究者による調査・研究が進められております。
19世紀の後半、日本は鎖国を解き、西洋文明を積極的に導入し、わずかな期間で急速な近代化を成し遂げましたが、その原動力は、江戸時代の「モノづくり」に対する成熟した文化にあったと言っても過言ではありません。江戸時代の技術者は、西洋の機械技術をそのまま導入するのではなく、日本の文化の中で、オリジナリティ溢れる品々を作り出していきました。
本展では、初公開となる「トヨタコレクション」を通して、江戸時代に培われた日本のモノづくり技術の精密性・独創性・芸術性などの神髄に触れていただき、「モノづくり」への興味をより一層深めていただければ幸いです。 |
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| からくり儀右衛門こと田中久重が、彼のもてる技術の全てを傾注して作り上げたからくり人形の最高傑作です。動力機構を納めた台上の童子が、矢台の4本の矢を次々に弓につがえ、数メートル離れた的に向かって射る自動人形です。能のような簡素な動きで、人間の表情や仕草を見事に表現しています。幕末に見世物で見た人の伝聞も残るほど評判のからくり人形でした。 |
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| ゼンマイ仕掛けで、彫金の作品としても秀逸なからくりです。オルゴールが仕込まれており、音楽に合わせて小さな蝶が花の間を舞います。江戸時代の職人の知識や技術は、本品のような工芸的な分野だけでなく、電信や印刷、金属加工などの近代工業発展にも寄与する部分がありました。 |
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本図の、裏面には「M.YOKOYAMA 1872」と書き込みがあることから、横山松三郎によって明治5(1872)年に描かれたものと推測されます。明治天皇の洋装軍服写真は、明治6年に写真師 内田九一によって撮影されていますが、この肖像画はそれ以前に描かれたものです。岩倉具視らの米欧使節が国家君主である明治天皇の洋装の肖像を要請したために描かれたと言われています。
(8/23〜9/25のみ展示) |
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| 絵図内文字に武州高輪鉄道、汐留鉄道一覧の図とあります。明治5年に開業した新橋〜横浜間の鉄道は、画期的な出来事で人々の関心も高く、絹絵や陶磁器でも人気の題材でした。高輪(品川)の御殿山付近で汽車を見下ろし、海を遠望する立体的な構図となっています。 |
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| 平賀源内が1776年に静電気式のエレキテル修復に成功しています。初めは電気治療器としてよりも、好事家や庶民の好奇の対象として見世物にもなりましたが、佐久間象山らが製作したものは、電池式で確実に治療が行えました。デザインも日本製らしい工夫がされています。 |
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| 段返り人形は江戸時代に人気のあったからくり人形で、人形の内部に仕込まれた水銀の重心移動によって階段をとんぼ返りしながら次々に降りていきます。享保15年(1730)には考案されていた記録が残っています。西洋にも同様のオートマータ(自動人形)がありますが、日本から伝わり作られたものです。 |
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