日本は、明治から現在に至るまで工業国家すなわちモノづくり国家として発展してきましたが、そのルーツは16世紀まで遡ります。すなわち、この時代に伝来した火縄銃と機械式時計から、モノづくりの基礎となる技術が培われていったと言われています。様々な分野の無名の職人たちは、渡来の技術を謙虚に受け入れながらも、日本独自のモノづくりへと昇華させました。海外からの文明に日本の文化を調和させ発展させてきた先人たちの「和魂漢才」「和魂洋才」の知恵は、「モノづくりのDNA」として、今日にも確かに受け継がれています。

本企画展では、日本でどのようにしてモノづくり文化が育ち受け継がれていったのか、そのルーツと変遷に関して、主にトヨタコレクション資料(※)を用いて展示・紹介します。

※「トヨタコレクション」は、日本のモノづくりの源流ともいえる、主に江戸中期~明治初期の様々な分野(「からくり」「天文・測量」「銃・大砲」「医療」「絵画・書画」「工芸」「生活」等)にわたる貴重な科学技術資料です。

 

【期間】 2016年5月21日(土)~7月10日(日)

【場所】 トヨタ産業技術記念館 特別展示室

【関連イベント】

  からくり実演:文字書き人形など
  <期間中の土・日・祝日:1日3回(11:20、13:30、15:50 予定)、1回20分程度>

  記念講演会:家康公の洋時計
  日本最古の機械式時計が久能山東照宮に残されています。その驚くべきメカニズムとレプリカ製作にまつわる秘話を公開!
    日時:2016年5月29日(日)14:00~15:30
    場所:ホールA(予約不要、先着順120名)
    講師:久能山東照宮宮司・久能山東照宮博物館館長 落合偉洲(ひでくに)氏

 

トヨタコレクション企画展

 

トヨタコレクション企画展