11月30日(日)に、「お花のカミ・デコ カレンダーフレームをつくろう」を開催しました。

 講師は、紙で作る立体的な切り絵や、飾り花などの「ペーパーデコレーション」=カミ・デコを手がける、ワイ・ワイクリエイション やまもとえみこさんです。
http://y-ycreation.com/

今回は、紙で立体的なお花をつくり、来年のカレンダーのフレームを華やかにデコレーションします。 
会場には、講師のやまもとさんが手がけたペーパーデコレーションの作品が並んでいます。
「平面の紙が、アイデアと工夫次第でさまざまな立体作品に生まれ変わるんですよ」
紙だけで、こんなに美しい作品がつくれるなんて、ビックリですね!皆さんも今日のワークショップで、その基本的な技法をしっかり学びましょう。

 
14カミ① 14カミ②

それでは制作開始。まずはワイヤー入りの紙ひもをぐるぐると巻いて、ちょうどフレームに入る大きさくらいの輪をつくります。
形がくずれないように束ねたら、木工用ボンドを垂らしてフレームの好きな位置にくっつけます。紙は「木の繊維」から作られているため、接着はすべて木工用ボンドでOKです。


14カミ③’ 14カミ④
14カミ⑤ 14カミ⑥

続いて、花びらや葉っぱの型紙を、線にそって切りとっていきます。
はさみは定位置で持ち、紙を動かしながら切るようにするのがコツです。多少ずれてしまっても、それも1つの個性。本物の花は、どれも少しずつ形が違うのです。
「紙の材質や厚みは、花びらと葉っぱでそれぞれ違うものを使って、本物に近づけているんですよ」
紙には製造工程で生じる裏表や目(縦横)があり、触り心地や破れやすさも繊維の状態によって変わります。紙って、意外に奥が深いんですね。
そもそも紙は、古代エジプトでパピルスという植物の茎を圧縮・組み合わせたものが起源とされています。大量生産され、どこでも手に入るようになった現在も、日本の和紙がユネスコの無形文化遺産に登録され海外から注目を集めるなど、紙は進化を続けているのです。


14カミ⑦14カミ⑧
14カミ⑨14カミ⑩

お箸を使って、切りとったパーツに折り目をつけていきます。
講師から教わった通りに折り目をつけてみると・・・。ハート形に切っただけの紙も、立体的な花びらに大変身!1枚ずつ丁寧に作業を進めます。


14カミ⑪ 14カミ⑫
14カミ⑬ 14カミ⑭

花びらのとがった部分につまようじでボンドを塗り、丸く切りとった小さな紙の上に貼りつけていきます。
1周ぐるりと貼ることができたら、余った花びらをさらに上から貼りつけます。その際、下の花びらの位置とは少し角度をずらしながら、花びら同士が完全に重ならないように気をつけます。集合写真を撮る時に、みんなの顔が見えるように少しずつ立ち位置をずらすのと一緒ですね。
すべての花びらを貼り終え、中心部分にシールをつけたら、美しいお花の出来上がりです。


14カミ⑮ 14カミ⑯
14カミ⑰ 14カミ⑱

お花と葉っぱを、フレームに取りつけた輪にそってボンドでくっつけます。
もみじや雪の結晶など好きな模様のクラフトパンチを使って折り紙をくりぬき、出来た飾りをフレーム全体に自由に貼りつけて、仕上げのデコレーションをします。


14カミ⑲ 14カミ⑳
14カミ⑳’ 14カミ⑳”

ソフト粘着剤「ひっつき虫」を使ってカードタイプのカレンダーを輪の中に貼りつけたら、ついに完成!
「ひっつき虫」は何度も貼ったりはがしたりできるので、月ごとにカレンダーを取りかえたり、写真やメッセージカードなどを自由に貼って楽しむこともできます。いろいろな使い道がありそうですね♪ 
 気持ちを込めて作った素敵なフレーム作品、大事に使ってくださいね。


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