5月9日(土)に、「紙のステンドグラス☆ローズウィンドウをつくろう」を開催しました。

講師は、県内でローズウィンドウの教室や展示会を主宰する「光のアートOnde~」所属の清水さんです。

今回は、専用の薄い紙を折って切り、広げ重ねることで、そこから生み出される光の色や美しさを眺めるアート、ローズウィンドウを手作りします。

はじめに、ローズウィンドウについて講師の説明を聞きました。
「ヨーロッパの教会で見かけるステンドグラスは、形が薔薇(バラ)の花に似ていることから薔薇窓(Rose window、ローズウィンドウ)と呼ばれています。」
薔薇窓の技法には数百年の歴史があり、ローズウィンドウはそのような伝統的な技法を色の付いたペーパーを使って再現する、ドイツ発祥のペーパーアートです。

ローズ全景ローズ講師

それでは製作開始!
まず3つの型から好きなものを一つと、好きな色の薄紙を3枚選びます。
「薄紙を重ねて光に透かしてみましょう。出来上がりの色合いをイメージしながら選ぶのがポイントです。」

ローズ紙選ぶローズ型選ぶ

次に3枚の薄紙に鉛筆で印をつけ円形に切り、くさび形(※)になるよう何度も折りたたみます。
※くさび形・・・堅い木材や金属で作られたV字形の道具「くさび」に似た形。「くさび」は主に建築用の木材や岩のすきまに打ち込んで、これらを割ったり固定するために使われます。
手前から奥に、明るい色→暗い色の順になるよう配置し、くさび形の紙それぞれに写し取る図案の番号を書きます。

ローズ紙に印をつけるローズ紙を切る
ローズ半月に折るローズウィンドウくさび形

図案を写し取ります。
折った紙を一旦広げて図案の上に重ね、番号を書いた部分のみ鉛筆で写し取ります。
すべての紙で図案を写し取ったら、元通りに折り直します。

型をうつすローズウィンドウ写し取る

いよいよ図案を切り抜く作業です。
専用の小さなハサミを使い、線に沿って切り抜いていきます。まず一枚めにチャレンジ!うっかり切りすぎてしまわないよう、慎重に・・・。細かい模様はちょっと苦戦しながらも、二枚目、三枚目・・・と進めるうちに、すっかり慣れた手付きになりました。

ローズウィンドウカット2型に沿って切るup

すべての紙を切り抜いたら、広げます。
紙はとても薄いので優しく、破らないよう少しずつ広げると・・・切れ目が幾何学模様になっています!

ローズウィンドウ広げる下敷きでおさえる

ドーナツ型にくり抜かれた枠に紙を貼ります。
枠にのりをたっぷり塗り、模様の重なり具合や上下左右のずれに気をつけながら、順番にゆっくりと貼ります。

枠に糊をつける紙を貼る

 最後につまようじにのりをつけ、模様の細かい部分まで丁寧に貼り、もう一つの枠でしっかり挟んだら完成です!

仕上げ作業枠を貼る

同じ型でも重ねる色を変えるだけで、色の出方、雰囲気がガラリと変わりますね!色を重ねることで濃淡が生まれ、色とりどりの素敵な作品に仕上がりました。 是非、お家の窓辺に飾り、光の加減で変化する美しい色合いを眺めてみて下さいね☆

記念撮影記念撮影2

光に透かす作品飾る全景