5月17日(土)に、「電池いらずの電動ECOプレーン をつくろう」を開催しました。

講師は、 モノづくりのプロを育成する国立の大学校、東海職業能力開発大学校 生産電子システム技術科の方々です。

最初に、見本の飛行機を飛ばしながらECOプレーンの説明を受けました。ECOプレーンは、“電動だけど、電池いらず”という、軽量な電動模型飛行機で、軽く作られた機体に蓄電装置を取り付けたものです。
蓄電装置に発電機をつないで電気を貯めれば、プロペラを回転させて遠くまで飛ばすことができるという仕組みです。


15プレーン①
15プレーン②

それでは、製作開始です!
今回のプログラムでは、作り方のマニュアルをよく見ながら、自分で考えて作っていきます。わからない時は講師に質問し、理解しながら進めていきます。

最初に型紙をハサミでていねいに切り取り、機体となる発泡スチロール板の上に置き、マジックで周りをなぞります。
なぞった線に沿って、きれいに切り取って機体のパーツを作っていきます。


15プレーン③
15プレーン④
15プレーン⑤
15プレーン⑥’

ボンドでつばさと胴体部分を貼り合わせれば、機体ができます。
プロペラを取り付け、パワーユニットは付ける位置によって機体のバランスが変わってくるので、マスキングテープで仮止めし、試しに飛ばしてみながら位置を修正します。

風のないところでそっと水平に飛行機を投げ出し、長く水平に飛び続けて、緩やかに落ちていけばOK。最後は両面テープで貼り付けます。

※パワーユニットとは
黄色のやわらかいプラスチックシートに、モーター、スイッチ、キャパシタ(写真の水色部品)が付いているもの。キャパシタは電気を貯めるところで、昔から電子回路で使われている普通のコンデンサよりもたくさんの電気を貯められ、何度充電しても壊れない優れものです!


15プレーン⑦
15プレーン⑧
15プレーン⑨
15プレーン⑩

発電機を組み立てて、回転がスムーズになるようにグリスを塗ります。
飛行機のコネクタに、発電機からのコネクタをつないだら、ハンドルを回してキャパシタに充電します。発電機のランプが赤く点灯したら充電完了!飛行機からコネクタをはずします。

パワーユニットのスイッチをON!プロペラが回ったら、飛ばす準備完了です。


15プレーン⑪
15プレーン⑫

いよいよ、ECOプレーンを飛ばします!
自分の手も機体の一部と思い、そーっと押し出すように投げるのがコツです。うまくいくと、機体が安定した状態でまっすぐ飛んでいきます。
力まかせに飛ばすと、すぐに急降下して遠くまで飛びません。何度も失敗しながら、少しずつ上達していきます。子ども達の「遠くに飛んで」との願いに応えるかのように、機体は次第に長く飛ぶようになりました。走れば追いつくくらいのスピードなので、皆、夢中になって追いかけていましたね。

帰ってからもぜひ、広い場所を見つけてどんどんチャレンジしてくださいね!


15プレーン⑬
15プレーン⑭
15プレーン⑮
15プレーン⑯