8月29日(土)、8月30日(日)に「エンジン分解組付教室」を開催しました。

講師は、清須市にある専門学校“トヨタ名古屋自動車大学校”で、実際に自動車の構造や整備を教えている先生方です。

今回は、1990年代のスターレットやカローラⅡなどのトヨタの自動車に搭載されていた、本物の4Eエンジンを使用し、親子2組で1台のエンジンを分解、組付け、エンジンを始動させるまでの体験をします。

はじめに、今日のプログラムの流れやエンジンの説明を聞きます。続いて、一緒に作業を行う隣の席に座った親子どうしが挨拶。自己紹介した後、しっかり握手をかわして・・・
「今日一日、力を合わせてがんばりましょう!」

エンジン1エンジン2

作業の前に、当館の自動車館2階にある展示を見学しました。どのようにしてエネルギーを作り出し車を動かすのか、エンジンの仕組み、種類など、わかりやすく説明を受けました。
会場に戻り、安全のために軍手とアームカバーをはめます。ケガをしないための注意事項をよく聞いて、作業開始です!

エンジン3エンジン0829説明

まずはじめにヘッドカバーを外し、タイミングベルトを取り外します。T型レンチなど初めて扱う工具に戸惑いながらも、2人で協力してギヤ、カムシャフト・・・と、順調に取り外していきます。

エンジン0829タイミングベルトエンジン7

ほとんどの作業は子ども達だけで行いますが、重量のあるシリンダーヘッドの取り外しは大人と一緒に行います。
「部品は必ず外した順に作業台へ並べましょう!」
組付けるときに間違えないよう、お互いに確認しながら注意深く部品を並べていきます。

エンジン9エンジン10

続いてエンジンを180度回転させ、オイルストレーナー、ピストンを取り外していきます。ピストンはガソリンが爆発するエネルギーを受けて高速で上下運動をし、自動車を動かす原動力になる大事にパーツです。1人がハンマーの柄で上からたたき、下に落ちて来たピストンをもう1人がキャッチ!めったに見る機会がないピストンを嬉しそうに持って記念撮影です♪

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昼食をはさみ、午後からは組付作業です。外した時と逆の順番で取り付けていきます。だんだん元のエンジンの姿になってきました。子ども達は集中力を切らさず、慎重に作業を進めます。最後の部品を組み付けたら、作業完了です!

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エンジン15エンジン0829コンピューター

いよいよエンジン始動です!エンジンを掛ける時は、安全のために周りにいる人に必ず声をかけます。
「エンジン始動します!」「ハイ!」
ブルッブルルン!大きなエンジン音が響き渡りました。思わず歓声が沸き、皆、拍手です!

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数多くの部品を確実に分解、組付ける作業は大変でしたが、チームで協力して取り組みやり遂げることができました。貴重な体験ができましたね。作業開始から4時間半、みなさんお疲れさまでした!