4月23日(土)に、「くくる・染める・ほどく ~藍染めで模様あそび~」を開催しました。講師は、彫刻などの造形作家で、ご自宅のcorgicorgi works+art、小村幟(のぼり)店ではお店などに飾る幟(のぼり)を制作している堀さんです。
今回は、藍染めに挑戦!自分で模様をデザインし、ハンカチを染めていきます。

まずは先生から藍染めの歴史や技法についての説明がありました。藍とはタデ科の植物で、奈良時代に中国から渡来。根や茎を発酵させ染料を取り、染め上げたものが藍染めです。 “染める”とは、染料を水で溶かし繊維の中に染み込ませ、繊維と結合させることです。絵の具のように表面に色を乗せて着色する“塗る”こととは全く違います。

それでは製作開始です!
白いハンカチに模様を作りたい位置を決め、印をつけます。次にビー玉、輪ゴム、クリップなどを使って、印部分を「くくる、絞る」作業。これが繊維の中まで染料が染み込まないようにするための工夫、“防染(ぼうせん)”です。
「染めない部分をつくって模様をデザインするんだね♪」
シンプルな作業ですが、ハンカチのどの部分をどれだけの力で何カ所くくっていくのか・・・出来上がりをイメージしながら進めていきます。
「二重にするには、くくった外にもう一つくくるといいんだ」
「小さい模様がたくさんついたデザインにするよ!」

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次は「染める」作業です。染液を透明袋に入れてもらい、そこにハンカチを浸けこんで密閉して、5分間よく揉みこみます。
「少し湿ったような匂いがするね。発酵しているからだね」
「緑色だけど、本当に藍色に染まるのかな・・・」

藍染め③藍染め④

ハンカチを取り出し、しっかり空気にさらすと、緑色のハンカチは、あっという間に目の覚めるような藍色に!ちょっと心配そうだった子ども達も、驚きながらホッとしています。
「藍と空気の化学反応で、色が変化するんだね。面白い!」
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次は「色止め」です。水で軽くすすいだ後、酢を混ぜた水に入れ、中和し、色を定着させます。

いよいよ「ほどく」作業です。思ったとおりのデザインになっているのかドキドキしながら輪ゴムやクリップを外していくと、鮮やかな模様が・・・。
「しっかり絞ったから色がにじまず、はっきりと模様がついたよ」
「絞る力加減を変えると濃かったり薄かったり色を変えられるんだね」
余分な染料を流水で洗い落としたら、作品を干して乾かします。
世界に1枚しかないオリジナルハンカチ♪当館のノコギリ屋根の下、気持ちよさそうにはためいています。

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CIMG1214藍染め⑦
 
乾くのを待つ間、先生からモノづくりについてお話がありました。
“ものをつくることは誰かを笑顔にすること。自分のため人のため、毎日が楽しくなるようにモノづくりに取り組むと、とても幸せな気分になります”。
モノづくりを通じて周りの人を楽しく豊かにできたら素敵ですね!
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