6月18日(土)に、「サウンドセキュリティ!電子警報ブザーをつくろう」を開催しました。
講師は、愛知工業大学 電気工学専攻の中野寛之先生です。
愛知工業大学では、オープンカレッジ 名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。
今回は、リードスイッチとサイリスタを組み合わせ、箱をあけるとブザーが鳴って威嚇(いかく)する電子警報ブザーを作ります。

※ リードスイッチ・・・磁石を近付けると中の線がつながり、スイッチが入る部品です。
※ サイリスタ・・・ゲート、アノード、カソードという3つの足があり、ゲートに電流が流れると、アノードからカソードへ電流が流れる部品で、ゲートへの電流が止まっても、アノードとカソード間の電流は止まらずに流れ続けます。

磁石を使った回路の説明を聞き、電気の流れや仕組みを理解した後、製作スタート!まずは、プロが試作用に使うというブレッドボードを使って、磁石探知機を作ります。

※ ブレッドボード・・・はんだ付けをしなくても簡単に電子回路を作ることができる道具です。

電子警報ブザー① 電子警報ブザー②

サイリスタは3つの足があるので、それぞれ差し込む場所を間違えないよう、説明書をしっかりと確認しながら作業を進めていきます。完成したら、ブザーが鳴るかどうか、磁石を近付けます。「ブーーーーーッ!」あちこちから警報ブザーが鳴り響きました。磁石を近付けることで回路がつながり、リードスイッチがON!サイリスタもONになるとブザーに電気が流れるという仕組みです。
「磁石を離してもブザーは鳴り続けるんだね!サイリスタの働きがよくわかったよ!」

   電子警報ブザー③電子警報ブザー④

いよいよ、磁石探知機の回路を少し改造し、電子警報ブザーを作ります。
リードスイッチと電池ボックスを取り外して付け替え、リードスイッチがOFF(磁石を離した状態)でも、サイリスタがONになり、ブザーが鳴り続ける回路に作り変えます。リボンを付けた導線を加え、リードスイッチはOFFでも、ONになっている状態にし、ブザーが鳴らない回路にします。磁石を本型BOXのフタに付け、改造したブレッドボードの回路を中に貼り付けます。

電子警報ブザー⑤電子警報ブザー⑥
電子警報ブザー⑤電子警報ブザー⑥
 
最後にフタを閉めて磁石を近付けてリードスイッチをONし、リボンを付けた導線を引き抜けば、セット完了!
フタをあけると・・・「ブーーーーッ!!」
あちこちから警報ブザーが鳴り響きました♪完成です!

電子警報ブザー⑦電子警報ブザー⑧

「さっきと違って、磁石がリードスイッチから離れるとブザーが鳴るんだね!」「箱だけではなくて他に応用できないかな?」
お家でリードスイッチと磁石の距離を調整して、ドアなどいろいろな物にブザーを付けて実験してみてくださいね☆

電子警報ブザー⑨電子警報ブザー⑩