8月28日(日)に「空飛ぶタネの模型とミニグライダーをつくろう」を開催しました。
講師は、NPO法人テクノプロスの藤本正男先生、川村益彦先生です。
※ NPO法人テクノプロス・・・トヨタグループの研究者集団である豊田中央研究所のOBを中核とする技術指導チーム
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草や木は自分で動くことが出来ないため、タネは水や風などを利用し、育つのに適した場所へ飛び散ります。風で散らばるタネには、タンポポのように綿毛を広げて風に乗って飛ぶもの、マツやカエデのようにくるくると回り、竹とんぼのように飛ぶものがあります。
熱帯アジアに生息する「アルソミトラ マクロカルパ」のタネは立派な羽根を持っていて、グライダーのように数kmも飛んでいきます。現役のステルス爆撃機B2のモデルにもなっています。「フタバガキ」にもタネに大きな羽根があり、くるくると回りながら風に吹かれてゆっくり降りていきます。
今回は、この2種類のタネの模型を作り、散らばる様子を観察し植物の知恵を学んだ後、その仕組みを利用したミニグライダーを作ります。

「アルソミトラ マクロカルパ」の模型を作ります。楕円形の発泡スチロールを薄くスライスし、ヒマワリのタネを両面テープで貼り付けたらできあがり!
「シンプルな形なのに、ふわふわと紙飛行機よりもよく飛ぶね」「ヒマワリのタネが重りになって前に進むんだ。面白い!」

ミニグライダー①ミニグライダー②
ミニグライダー③ミニグライダー④

「フタバガキ」の模型を作ります。プラスチック容器に書かれた印に沿ってコーナーを切り出し、画用紙で羽根を作ります。回って降りる様子が観察できるように羽根に模様をつけ、容器に貼り付けたらできあがり!
「羽根がなければ、タネはストンと真下に落ちちゃうね!」「羽根は飾りではなく、大切な働きをしているんだね」

 ミニグライダー⑤ミニグライダー⑥

空気の流れなど、飛行機が安定して飛ぶ仕組みの説明を聞いたら、いよいよミニグライダーの製作開始!

ミニグライダー⑦ミニグライダー⑧

角棒の両端に、重りのゴム、尾翼をそれぞれ取り付け、重心を取ります。
「上手く飛ばすには、重心の位置が重要なんだ!」
重心に主翼を貼り付けたらミニグライダーの完成☆

ミニグライダー⑨ミニグライダー⑩

この段階ではミニグライダーを飛ばしてもすぐに床へ落ちてしまいます。ゲージを使って、主翼にキャンバーというカーブを付けます。
「翼の角度が違うだけで飛び方がずいぶん変わるんだね☆」
次第に機体を安定して飛ばせるようになり、子ども達は大喜び♪

ミニグライダー⑪ミニグライダー⑫

もっと長く、遠くまで飛ぶようにするにはどうすればいいか、自分なりの工夫を加えてみてくださいね♪

ミニグライダー⑭ミニグライダー⑮