9月3日(土)に、「金属を溶かして“いもの”をつくろう」を開催しました。
講師は、新東工業㈱豊川製作所の皆さんです。
※新東工業株式会社
トヨタグループの創始者である豊田佐吉を助け、鋳造(ちゅうぞう)職人として働いていた久保田長太郎が久保田鋳造所を発足し、その後、久保田製作所、新東工業㈱へと発展。
現在は世界トップレベルの鋳造設備メーカーとして、日本のモノづくりを支えています。

豊川市のゆるキャラ“いなりん”をかたどった鋳物(いもの)を作ります。
鋳物とは金属を高温で溶かして型に流し入れ、冷え固まった後に型から取り出してできたものです。身近にあるフライパン、蛇口、たこ焼き器や自動車部品の他、奈良の大仏やお寺の鐘も鋳物が使われています。
自動車館で、エンジンシリンダーブロックの鋳造工程などを見ながら、鋳造技術の奥深さについて学んだ後、製作スタート!

いものをつくろう①いものをつくろう②

親子ペアで2つの木枠(いなりんの前身半分と後身半分)に少しずつ丁寧に砂を入れては押し固めて…を繰り返し、木枠の中に隙間なく砂を詰めていきます。
「しっかり押し固めないとキレイな形ができないね。がんばらなくちゃ!」
砂を型からあふれるまで詰めたら、すき棒で木枠の高さに合わせて平らに整えます。ハンマーで軽くたたいて底の木板を外し、いなりんの形が現れるとホッと一安心♪親子で作った上下の型をずれないように合わせたら、砂型の完成☆

いものをつくろう③いものをつくろう④
いものをつくろう⑤いものをつくろう⑥

ここからは、先生方が行う作業を目の前で見学します。湯口(ゆぐち)から約300℃くらいに熱して水のように溶けた合金(すず、アンチモン、銅を混ぜたもの)を流し入れ、カエル型の重りを乗せます。ドキドキしながら待つこと5分・・・砂型から顔を出したいなりんを見て、みんなとても嬉しそうです♪

いものをつくろう⑦いものをつくろう⑧

細かい部分は歯ブラシを使って砂を取り除きます。しっかりとバリ取りをしてもらったら、ようやく、いなりんを受け取ります。
「いなりんの目や鼻、曲線部分も精巧にできているよ!」「砂型ってスゴイ!」
仕上げに紙やすりでピカピカに磨く子ども達。かわいい“いもの”で貴重なモノづくり体験ができましたね☆

いものをつくろう⑨いものをつくろう⑩