11月26日(土)に、「カン!カン!とん!とん!アルミのMY★スプーンをつくろう」を開催しました。
講師は、自動車などの金属部品の加工をしている株式会社加藤数物の加藤さんです。数物という名前は元々数学や物理の教材、黒板で使う大きなコンパスなどを製作していたことからきているそうです。

今回は鍛金(たんきん)という技法でアルミのスプーンを作ります。
※鍛金・・・金づちや木づちを使い、金属を叩いて加工する技法。

まずは金属の比重について学ぶ実験をします。紙コップ、麻ひも、クリップ、定規で即席の天秤ばかりを作って、3種類のスプーンの重さを1円玉で計量します。それぞれの金属の名称と、何枚の1円玉と同じ重さかという予想をみんなが答えていきます。正解枚数は、銅27枚、ステンレス25枚、アルミ8枚。
「同じように見えても全然重さが違うんだね」
なかなか全問正解するのは難しかったですね。

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次は熱伝導の実験です。ステンレスとアルミのスプーンの上に氷をのせて溶け具合を調べていきます。
「アルミのスプーンの方が上の氷が速く溶けていくね☆」「だからアイスクリームのスプーンにアルミ製が使われるんだね♪」

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実験が終わったらいよいよ製作にかかります。部品のチェックを行い、叩き方のコツを教えてもらい、鍛金作業開始!
木の切り株の表面がスプーンの型状に削られているので、そこにアルミの板を置き、穴にそって叩いていきます。トントン、カンカン木づちで叩く音が響き渡ります。
「木づちを使うのは初めてだよ」「思ったとおりの形にするのは大変・・・叩く加減を調整してみよう」

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スプーンに柄(え)の部分を取り付けます。木の皮のついた柄は奥三河の間伐材を利用しています。木の手触りが心地よいですね♪

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紙やすりで口にあたる端の部分を丁寧に磨いていきます。ひもを付け首にかけたらMY★スプーンのできあがり!
スプーン作りをとおしてモノづくりの楽しさが体感できました。大切に使ってくださいね♪