7月15日(土)に、「光魔法?科学トリック工作」を開催しました。
講師は、愛知工業大学 電気工学専攻の中野寛之先生です。
愛知工業大学では、オープンカレッジ 名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。

今回は、光について色々な実験を行い、夏休みの自由研究にぴったりな不思議がいっぱいの工作に挑戦!

光魔法①光魔法②
まずは、吸水ポリマーを使った実験です。コップに入った吸水ポリマーに水を入れると・・・
「すごくたくさん水を吸い込むよ」「あれ?丸い粒が見えなくなった!なぜかな?」
“吸水ポリマーはほぼ水と同じものでできており光が屈折しない”、“ものは光が屈折したり反射して見える”など光の屈折について説明を受けました。
「光がまっすぐ通って粒が見えなくなったんだね」 

光魔法③光魔法④’
この現象を利用して「タイムトリップアクアリウム」を作りました。吸水ポリマーを色とりどりの光る石が入った透明な容器の2/3ぐらいまでそっと入れ、おもちゃの金魚とビー玉を置きます。さらに吸水ポリマーを容器いっぱいまで入れ水を注ぐと・・・
「何もないところに金魚が浮いてるみたい!」「涼しそうでいいな♪家でも作ってみよう☆」

CIMG2913光魔法⑥’
次に、「花が消える?全反射マジックボトル」を使い、ペットボトルの中の造花が消える現象を観察。光の全反射について学んだ後、「光マジックリフレクトカード」を作りました。ラミネートカードと透明シートを見本の絵の上に置きマジックでなぞりながら絵を描きます。まっすぐ立てた状態でバケツの水に入れると・・・
「透明シートに描いた絵が見えなくなった!」「ラミネートカードと透明シートの間にある空気が光を反射してしまうんだね」「透明シートの上に描いた絵には光が当たらず見えなくなるんだ!」

光魔法⑦光魔法⑧
最後は、偏光板を使った2つの工作と実験で光の波について学びました。1つ目は「闇の壁ブラックウォール!」。偏光板の向きが交差するように並べてセロハンテープで貼り、筒状にします。斜めから見ると重なる部分ができて暗くなり、黒い壁のように見えました!
「偏光板には細かいスリットが入っていて、光をふるい分けることができるんだ!」「偏光板を交差させると通れる光の波が少なくなって、暗くなるんだね」

光魔法⑨光魔法⑩
2つ目は「偏光板カレイドスコープ(万華鏡)」。底に穴のあいた紙コップを2つ用意し、穴に偏光板を貼ります。セロハンテープをどちらかの偏光板にランダムに重ねて貼っていきます。その紙コップにもう片方の紙コップをかぶせて覗きながらクルクル回してみると・・・
「キレイ~赤や青、いろんな色に変わって見えるよ♪」
偏光の仕組みはとても難しいので、しっかり理解したい人は大学に来て学んでくださいね。

光魔法⑪光魔法⑫
今日は楽しく光の科学を学ぶことができましたね。光の波など少し仕組みが難しいものもありました。夏休みに是非、いろいろと調べてみてくださいね!