3月10日(土)に、「純銀ねんどでアクセサリーをつくろう」を開催しました。
講師は、日陶科学株式会社の佐宗さんです。

今回は、“純銀ねんど”という、見た目は普通のねんどなのに高温で焼くと純度99.9%の銀になる材料の不思議を楽しく学びながら、素敵なアクセサリーを作ります。

純銀①-1純銀②
はじめに、羽やハート、貝がらなど好きなモチーフのシリコン型と、それを取り付けるアクセサリーを選んだら、お手本をよく見て製作開始!

純銀③純銀④
まずは型取り。
「柔らかくて作業しやすいね。ねんどを丸めて・・・」「手の温度でも乾燥するから手早くしないと!」「型に入れる時は、指の腹でしっかり押さえるんだね」
型取りしたねんどに金具取り付け用の穴を開けておきます。

純銀⑤純銀⑥
ホットプレートで150~160℃、30分ほどかけてよく乾燥させます。
乾燥を待つ間に「ねんどが純銀になるメカニズム」について学びました。純銀ねんどを使った作品の製作工程のDVDも鑑賞。
「乾燥と焼成が重要なんだね」「化学反応で銀になるんだ・・・面白い!」

純銀⑦純銀⑧
次に、スポンジヤスリで磨き作業。
「柄は磨かないよう注意しないと!」「乾燥して固くなったけど、まだねんどの状態だから割れやすいよ。慎重に・・・」
5~10分ほど再度乾燥させたらいよいよ焼成です。炉に入れ待つこと約5分・・・
「すごい!約900℃にもなるんだね」「ここで純銀に変わるんだ☆」
焼き上がりの時間までクイズにも挑戦!

純銀⑨純銀⑩
最後は、仕上げ磨きです。
「銀色に変わるのかと思ったけど・・・焼き上がりは白いんだね」
ステンレスブラシで磨いて銀肌を出し、細かい部分はみがき棒を使います。
「みるみる色が変わっていくね☆」「うわ~、鏡みたいにピカピカになったよ!」

純銀⑪純銀⑫
金具を取り付け、ストラップやネックレスに仕上げたら完成!
「キレイ~さっそくカバンにつけよう♪」「ずっと作ってみたいと思っていたから、すごく楽しかった!」
今回、体験した金属の研磨作業は当館の自動車館「プレス型製作技術の変遷コーナー」の「手彫りプレス型の製作に用いた手作業の工具類」に詳しく展示されています。1957年まで、ヤスリや砥石を使った手作業で初代クラウンのフェンダーの金型を磨いていたとのこと。ぜひ見学してくださいね☆