9月8日(土)に、「純銀ねんどでアクセサリーをつくろう」を開催しました。
講師は、日陶科学株式会社の佐宗さんです。

今回は、“純銀ねんど”という、見た目は普通のねんどなのに高温で焼くと純度99.9%の銀になる材料の不思議を楽しく学びながら、素敵なアクセサリーを作ります。

純銀①純銀②
はじめに、羽やハート、貝がらなど好きなモチーフのシリコン型と、それを取り付けるアクセサリーを選びます。型取りのお手本をしっかりと見て、製作開始!

純銀③純銀④
手でクルクルとねんどを丸めます。モチーフに合わせ、平らにしたら型に入れます。
「ねんどは空気に触れるとすぐに乾燥するから、早く作業しよう!」「つめを立てないで、指の腹でしっかり押さえるんだね!」
型取りしたねんどに金具取り付け用の穴を開けておきます。

純銀⑤純銀⑥
ホットプレートで150~160℃、30分ほどかけてよく乾燥させます。乾燥を待つ間に「ねんどが純銀になるメカニズム」について学びました。純銀ねんどを使った作品の製作工程のDVDも鑑賞。
「乾燥と焼成が重要なんだね」「化学反応で銀になるんだ・・・面白い!」

純銀⑦純銀⑧
次に、スポンジヤスリで磨き作業。
「表面を滑らかにするんだね。柄は磨かないよう注意して」「乾燥して固くなったけど、まだねんどの状態だから落としたら割れちゃうね。慎重に・・・」
再び、5~10分ほど乾燥させたらいよいよ焼成です。炉に入れ待つこと約5分・・・
「すごい!約900℃にもなるんだね」「ここでやっと純銀に変わるんだ☆」
焼き上がりの時間までクイズにも挑戦!焼き上がると10%小さくなることや、銀は酸化して黒くなること等が分かりました。

純銀⑨磨き
最後は、仕上げ磨きです。ステンレスブラシで磨いて銀肌を出します。
「意外!焼き上がりは白いんだね」「磨いた途端に色が変わったよ!」
更に、みがき棒で丁寧に磨き上げます。。
「頑張って磨いたらピカピカになった☆キレイ~」

純銀⑪作品
金具を取り付け、ストラップやネックレスに仕上げたら完成!
「妹へのプレゼントのネックレス!喜んでくれるといいな♪」「こんな素敵なアクセサリーを自分で作れたなんて感激☆」
純銀の手入れの方法も教わったので、これからもずっと大切にしてくださいね。
今回、体験した金属の研磨作業は当館の自動車館「プレス型製作技術の変遷コーナー」の「手彫りプレス型の製作に用いた手作業の工具類」に詳しく展示されています。1957年まで、ヤスリや砥石を使った手作業で初代クラウンのフェンダーの金型を磨いていたとのこと。ぜひ見学してくださいね☆