2月3日(日)に、「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー 衝突安全ボディ」を開催しました。講師は、トヨタ技術会の皆さんです。

※ トヨタ技術会
トヨタ自動車に勤務する社員が任意で加入する団体で、社内のエンジニアを中心に組織されています。会員の技術・技能の向上および親睦を図り、さまざまな事業の技術分野の発展への寄与と地域社会への貢献を目的としています。

今回は、衝撃を吸収するクラッシュボックスを紙で作りクルマの模型に装着!衝突実験を行い、クルマが衝突した時の衝撃をいかに吸収するかを学びます。また、衝突時に発生したG(衝撃力の値)を計測し、衝撃の少なさを競うコンテストを行います。

衝突衝突安全②’
トヨタの衝突安全ボディ「GOA」の構造をDVDを見て理解した後、人に見立てた卵をクルマの模型に乗せて衝突させる実験を観察しました。クルマの前方に何も付けないままだと卵は割れてしまいますが、スポンジのクッションを付けると・・・
「良かった~卵、無事だった」「クッション付けると全然違うね」
続いて、クッションを付けると衝撃がどのくらい少なくなるのかを予想してから、同じ実験を加速度計で測ります。値は1/10に減少することがわかりました。実際に1人ずつクッションを付けない状態で衝突実験を行い、衝撃のすごさを体感できたら製作開始!

衝突安全③衝突安全④’
製作のルールは3つ!材料は用意された紙を使うこと。ティッシュや三角柱・円柱・四角柱の展開図付きの紙を利用してもOK!幅は7センチ以下で作ること、クルマにしっかり取り付けられること。
「厚さは6種類あるんだ。できるだけ厚い紙がいいかな」「四角柱とジャバラの組み合わせはどうだろう?あの衝撃を吸収できるかなぁ」「一から考えて作るのって難しいけど楽しい!」

衝突安全⑤衝突安全⑥
できあがったらクルマの模型に取り付けて実験です。まずは1回目!
「92G・・・思ったより衝撃が強かったな。柱をつけた方がいいかも」 「数値が低い子はどんな工夫をしているのかな?形を見てみよう」
計測後、ホワイトボードに貼られたみんなのクラッシュボックスをじっくり観察。スタッフのアドバイスも参考にしながら、再び製作開始!

衝突安全⑦衝突安全⑧
 「もう少し薄い紙を使ってみよう」「ちょっと堅すぎたから柱にハサミで切れ目を入れたらどうかな」
1回目の形を改善する子もいれば、まったく新しい考え方で作り直す子も・・・。いよいよ、2回目の実験です。
「よし、9.4G!うまくつぶれたぞ」「ゆっくりつぶれると衝撃が吸収されるんだね」「2.6G!すごくいい数値が出たから満足!」

衝突安全⑨衝突安全⑩
最後に、表彰です。ユニークで優れた工夫をした子にアイデア賞が贈られ、上位3人と共に記念品が渡されました。試行錯誤しながら自分で考えて製作、実験、改善を繰り返すことでモノづくりの楽しさを体験できましたね。