5月19日(日)に、「どろどろ底なし沼◆液状化現象再現装置をつくろう」を開催しました。
講師は、愛知工業大学 電気工学専攻の中野寛之先生です。
愛知工業大学では、オープンカレッジ 名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。

今回は、強い地震が起きた時に地面が液体のような状態になる液状化現象について、再現装置を作り学習します。

どろどろ底なし① どろどろ底なし②
はじめに、地震によって人に被害が出る原因の多くは建物・道路などの倒壊によると教わりました。建物が倒壊する原因のひとつの液状化現象についても学び、
「ちょっと想像つかないな・・・」
見本の実験装置を観察!先生が電源を入れると、地面から急に水がわきあがってきました。
「なにこれ~?!」「すごい!本当にどろどろになった!!」

どろどろ底なし③ どろどろ底なし④
次に、地震に関係する共振現象について学びました。建物には高さによってそれぞれ揺れやすい振動があるとわかり、さっそく実験!高さの異なる3つのハート(建物)を緑の紙(土地)にホチキス留めし、”キミをゆれ動かす共振ハート”を作って揺らします。
「ゆっくり大きく揺らすと1番高いハートだけ揺れるんだ」
土地の揺れと建物の揺れのリズムが一致すると、「共振」という現象をおこして大きな影響をうけることを確かめました。

どろどろ底なし⑤ どろどろ底なし⑥
クイズで地震についての知識を深め、いよいよ再現装置の製作開始!ゴム片の真ん中と、左に3mm間隔で2つ、合計3つの穴をキリであけます。真ん中の穴にモーターに差し込み、木箱の側面に留め金でしっかりと固定します。電池ボックスに電池を入れ、モーターと反対側の側面に両面テープで貼ります。木箱の内側に防音テープを貼り、モーターと電池ボックスを配線してセロテープで固定。木箱の上にスポンジを両面テープでしっかりと貼ります。

どろどろ底なし⑦ どろどろ底なし⑧
透明な容器に珪砂と水を入れ、よく混ぜ合わせて土地を作ります。ビルに見立てた木片を土地に建て、容器を木箱に置き完成!電源ON!地震を起こします。
「すごい振動!だんだん水が出てきた~ビルが傾いて来たよ!」「傾かないようにするにはどうしたらいいかな・・・深く埋めてみよう」
振動で砂どうしが詰って下に沈み砂の隙間にあった水が上がって来るため、土地が液状化すると教わりました。

どろどろ底なし⑨ どろどろ底なし⑩
最後に、再現装置が振動する仕組みや偏心モーターの働きについて学びました。モーターに差し込むゴム穴の位置を変えると振動の大きさを3段階に変えられるとわかり、
「さっそく家でいろいろ実験してみよう」
液状化現象の被害を防ぐにはどうしたら良いかなど、夏休みの自由研究テーマにしても面白いですね♪