6月29日(土)に、「純銀ねんどでアクセサリーをつくろう」を開催しました。
講師は、日陶科学株式会社の佐宗さんです。

今回は、“純銀ねんど”という、見た目は普通のねんどなのに高温で焼くと純度99.9%の銀になる材料の不思議を楽しく学びながら、素敵なアクセサリーを作ります。

1906純銀①1906純銀②
はじめに、好きなモチーフのシリコン型とアクセサリーの金具を選び、型取りのお手本を見ます。
「ねんどが乾燥しないよう手早く作業!」「羽の型にするには、しずく型にしてから平らにする・・・型によって違うからしっかり見ないと」

1906純銀④観賞
製作開始!ねんどを丸め、モチーフに合わせ平らにして型に入れます。型取りしたねんどに金具取り付け用の穴を開けておきます。
「穴が上過ぎると破れちゃうから、開ける位置に気をつけよう」
ホットプレートで120℃前後、30分ほどかけてよく乾燥させます。乾燥を待つ間に「ねんどが純銀になるメカニズム」について学び、純銀ねんどを使った作品の製作工程のDVDも鑑賞しました。

1906純銀⑤1906純銀⑥
次に、スポンジヤスリで磨き作業。
「固くなったけど、まだ強度がないから慎重に・・・」「表面を滑らかにするんだね。柄は磨かないよう注意して」
再び、10分ほど乾燥させたらいよいよ焼成です。炉に入れ待つこと約5分・・・
「すごい!900℃!」「火がついてる!バインダーが燃えて純銀だけ残るんだ」
焼き上がりの時間までクイズにも挑戦!銀の特性などを楽しく学びました。

1906純銀⑦仕上げ磨き
最後は、仕上げ磨きです。ステンレスブラシで磨いて銀肌を出します。
「焼き上がりは白かったけど、だんだん銀色になってきた」
更に、みがき棒で丁寧に磨き上げます。
「頑張って磨いたらピカピカになった!キレイ~☆」

1906純銀⑨1906純銀⑩
金具を取り付けてもらい、ストラップやネックレスに仕上げて完成!
「楽しかった!もっとオリジナルの形も作りたいな」「お母さんへのプレゼントだけど、このネックレス私も似合うね」
さっそく身に付けたり、カバンに付けてとっても嬉しそう♪
今回、体験した金属の研磨作業は当館の自動車館「プレス型製作技術の変遷コーナー」の「手彫りプレス型の製作に用いた手作業の工具類」に詳しく展示されています。1957年まで、ヤスリや砥石を使った手作業で初代クラウンのフェンダーの金型を磨いていたとのこと。ぜひ見学してください☆