1月25日(土)に、「はかせとあそぼ!超軽量金属をつくろう」を開催しました。
講師は、名古屋大学大学院工学研究科 材料バックキャストテクノロジー研究センターの方々です。

今回は、金属を使っていろいろな実験に挑戦!水に浮く、衝撃にも強いスゴイ金属を作ります。

超軽量金属全景超軽金属②
はじめに、金属についてのクイズや実験!アルミニウムはとても軽い金属、しかし水に浮くほど軽くはないと知りました。
「もっと軽くするためには?」「なるべく平たくする」「中に泡を入れる!」
お餅のように空気を入れて膨らませると軽くなり、ガスが出てくるものを中に閉じ込めて熱すると膨らむと教わりました。

超軽金属③超軽金属⑤
実験の手順を聞き、先生の実演をしっかり見て、超軽量金属を作る体験!アルミニウム粉末と水素化チタン粉末(発泡剤)を混ぜ合わせて固めた金属プレートをバーナーで30秒ほど熱します。
「ホントにお餅みたいに膨らんだ!比べると2倍?!」「持ったら超軽かった」「冷まして水の中に入れると浮かんだよ!」
超軽量金属の中にはたくさんの穴があいていること、これをポーラスといい、アルミニウム素材なので“ポーラスアルミニウム”だと教わりました。衝撃吸収に優れた特性があることも学び、さっそく次の実験!

超軽金属⑦超軽金属⑧
先生が陶器のコップをポーラスアルミニウムに叩きつけます。
「すごい!全然割れない」「ポーラスアルミニウムの穴がつぶれて変形してる!だからコップは無事なんだね」

超軽金属⑨超軽金属⑩
次は、アルミニウムとチタンの粉末を混ぜ合わせて加熱し化学反応によって出てくる熱を使って膨らませ、超軽量金属を作る実験!ものすごく高温になるため、ここからは先生が行います。粉末を混ぜ合わせただけのもの、固めて塊にしたものをそれぞれバーナーで30秒ほど熱すると火が点きじわじわと燃え広がっていきます。さらに1分以上熱すると・・・
「うわっ!ピカーって強く光った!」「1000℃超えてるってビックリ!」「塊のほうは膨らんだよ!」
膨らませるためには、ガスが出てくる粉末を閉じ込めてギュッと固める必要があるとわかりました。

超軽金属⑪ 超軽金属⑫
3Dプリンターの技術を使ってポーラスアルミニウムを作る大学の最新研究についても話を聞きました。金属用は大きいため、樹脂用の3Dプリンターを使って仕組みや金属の作り方など教わり、皆、興味深々!

超軽金属⑬超軽金属⑭
最後は、作った超軽量金属にマジックで色を塗り、金具を取り付けてもらってオリジナルキーホルダーに仕上げました。
「金属の実験は初めてだったけど、すごく面白かった!」「ガスバーナーも初めて!緊張したけど楽しかった」
“材料をつくる”という貴重な体験ができましたね。これからも新しい分野に興味を持って、モノづくりや実験にチャレンジしてください♪