産業技術記念館メールマガジン「赤レンガ通信」

赤レンガ通信 Vol.65

モノづくりのワクワクいっぱい博物館!━━━━━━━━2012/02/03 Vol.65
 
◇◆産業技術記念館 赤レンガ通信◆◇―☆
 
 (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)
 
【_1_】【館長から】栄生からご挨拶
【_2_】【学芸グループより】最強メーカ プラット社の運命
【_3_】【お知らせ】エリアガイド実施のご案内
【_4_】【学芸グループより】エリアガイドのご紹介
【_5_】【週末ワークショップ】3月プログラムのご案内
【_6_】【週末ワークショップ】4~6月実施分お申し込みのご案内
【_7_】【モノづくりを学ぼう】車はどんな材料や部品からできているの?
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━////
 
【_1_】【館長から】―――――――――――――――――――――――――
 
 
   栄生からご挨拶
 
                   産業技術記念館 館長 飯島 修
 ----------------------------------
 
  先日、静岡県の湖西運動公園陸上競技場で開かれた湖西少年少女発明クラ
 ブ主催の凧揚げ大会に行ってまいりました。
 
  当日は快晴に恵まれ、強すぎず弱すぎずの適度な風が吹く中、真っ青な空
 に高く舞い上がる凧や、きりきり舞いして落下する凧に、喚声が上がってい
 ました。
 
  和紙に思い思いの絵を描き、竹ひごや紐で凧に仕上げていく…。
  「どうすれば高く揚がるのか。」
  凧づくりをする子どもたちと保護者の皆さんは真剣そのもの。
 
  豊田佐吉も、風が無い時に高く揚げるにはどうすればよいかを一生懸命考
 えて凧づくりをしたそうです。豊田佐吉の考え方を受け継ぎ、物をつくって
 生活を豊かにしたり、人に喜ばれる発明ができる人を育てたいという、湖西
 少年少女発明クラブの思いは、凧揚げ大会に参加された子どもたちに確実に
 伝わっています。
 
  ここ栄生の地でも、より多くの子どもたちに同じ思いを伝えられるように
 改善を重ねていきたいと思います。
 
 
【_2_】【学芸グループより】―――――――――――――――――――――
 
 
   最強メーカ プラット社の運命
 
                        副館長  岩崎 充博
 ----------------------------------
 
  18世紀の産業革命以後、最強の繊維機械メーカとなった英国プラット社は
 どのような運命をたどったのか。
 
  日本で最初にプラット社と接触したのは薩摩藩です。ドラマで有名になり
 篤姫を養女にしたことでも知られる島津斉彬がその発端です。彼は英国から
 入ってくる糸の素晴らしさに驚き、このような糸を作れる機械を輸入して鹿
 児島に紡績所を建てるなどの殖産興業化を家臣に命令します(1854年)。
 
  この時代欧州では、1764年にハーグリーブスがジェニー精紡機を発明
 するなど、産業革命により飛躍的に紡織技術が進化します。プラット社はこ
 の流れにのり大きく成長していきます。
 
  一方、鎖国の日本には全く技術が伝わらず、糸車主流で欧州とは100年
 以上技術的な差ができました。
 
  さて藩命を受けた薩摩藩士は欧州を視察(1865年)して回ったときに
 あのプラット社で機械を購入し1867年鹿児島に洋式紡績所を設立、その
 後、堺にも第2紡績所を建設します(1870年)。これを機に、明治政府
 が紡績機械の輸入支援を行い、三重紡績所や遠州二俣紡績会社(豊田佐吉が
 機械を勉強するために入社しようとするが父の反対で果たせなかった)など
 の十基紡績や民間で創設した企業(大阪合同紡績など)が誕生します。こう
 して輸入された機械を、第一次大戦後国内メーカが模造して国産化をはかり
 日本の紡績技術は欧州に追いついてきました。
 
  ところが英国製動力織機には政府の支援がなく、高価なためあまり輸入さ
 れることはありませんでした。機(はた)織りよりも比較的楽な糸紡ぎは政
 府により機械化が進められているのに、難儀な機織り作業の機械化には支援
 なしという政策に不満を持った豊田佐吉は、織機の発明に情熱を燃やしたと
 いわれます。
 
  そして佐吉は100年前に、自動織機を開発するための試験工場を建てま
 す。試験に使う市販の糸品質は安定せず、内製化のためにプラット社製の紡
 績機械を購入(1914年)します。そしてついに1924年目標とした自
 動織機を完成させます。このように織機は紡績機械と違い、佐吉の独自技術
 で完成したG型自動織機の性能が、世界のトップレベルに到達したのです。
 
  1929年、息子の喜一郎は8年前に現場研修したプラット社を再び訪れ
 ます。薩摩藩士の記念写真が掛けられた部屋で、プラット社は紡績機械を売
 った佐吉の工場で完成された自動織機の技術を、今度は買う立場に逆転して
 しまったのです。
 
  このようにして佐吉と喜一郎は、最強メーカであるプラット社の栄枯盛衰
 を目の当たりにします。
 
  こうした「技術の変遷」や「時の流れ」を産業技術記念館で体感していた
 だくことができます。
 
 
【_3_】【お知らせ】エリアガイド実施のご案内―――――――――――――
 
  テーマを絞ってより短時間でご案内する「エリアガイド」を、毎月第2土
 曜日・日曜日に実施しています。
  繊維機械館、自動車館を総合的にご案内する「ガイドツアー」に参加した
 ことのある方にも、新鮮な内容となっております。
 
  ・実施日  2月11日(土)、12日(日)
  ・対 象  個人・少人数のお客様
  ・定 員  15人
 
  館の入場料のみでご参加いただけますので、ぜひご利用ください。
 
  ☆詳しくはこちら
   ⇒ http://www.tcmit.org/information/2012/02/21112.html
 
 
【_4_】【学芸グループより】―――――――――――――――――――――
 
 
   エリアガイドのご紹介
 
                        学芸員  成田 年秀
 ----------------------------------
 
  産業技術記念館には、豊田佐吉が研究・開発した繊維機械や、長男の豊田
 喜一郎が取り組んだ自動車産業の黎明期の頃からの、4000点を超える展
 示物があり、パネルや紹介映像も含めて全て見て回ると、丸2日かかるほど
 の量があります。
 
  通常はとてもそのような長時間見られませんので、見学時間は1時間半か
 ら2時間程度とご案内しており、私どもが行うガイドツアーも合計1時間半
 で繊維機械館と自動車館をご案内しています。
 
  初めての方には好評なガイドツアーですが、一方でリピーターの方を始め
 として、もう少し詳しく説明して欲しいというご希望もあり、また私たちも
 せっかく来ていただいたお客様に、少しでも詳しく説明したい、研究の成果
 を話したい、という思いもありまして、昨年の7月から「エリアガイド」を
 スタートさせました。
 
  これは通常のガイドツアーのほかに、あるエリアをより詳しく15~30
 分程度で紹介するものです。
 
  現在のテーマは、繊維機械館で4つ、自動車館で4つありまして、繊維機
 械館では「トヨタグループの源流」「糸づくり技術の変遷」「機織り技術の
 変遷」「最新織機技術の紹介」、自動車館では「豊田からトヨタへ」「トヨ
 タデザインの歩み」「トランスミッション」「鋳物のつくりかた」について
 説明を行っています。
 
  今はひと月に一回第2土日のみで、午前と午後計4テーマでご案内をして
 いますが、今後テーマを増やしていきたいな、と考えています。
 
  今月2月は11、12日に行います。 
  私たちがご案内します。皆様の参加をお待ちしております。
 
 
【_5_】【週末ワークショップ】3月プログラムのご案内―――――――――
 
  現在、3月開催分を受付しております。
  残りあと僅かです。お早めにご応募ください。
  ※受付期間:2月8日(水)まで
 
 ◆3月3日(土)
 「一輪ざしのタペストリーをつくろう」
 ミニ手織り機で布をつくります。
 【対象】親子ペア ※お子様は小3~中3
 
 ◆3月11日(日)
 「世界一の紙飛行機をつくろう」
 目指せ!紙飛行機国大会!
 【対象】小3~中3
 
 ◆3月17日(土)
 「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー“ホバークラフト”」
 参加費¥500が無料になります。
 【対象】小4~6
 
 ◆3月25日(日)
 「CAMPくうそう・しょくぶつ図鑑ワークショップ」
 友達と一緒に空想した花をつくろう。
 【対象】小1~3
 
 お申し込みはこちらから
 ⇒ http://www.tcmit.org/workshop/
 
 
【_6_】【週末ワークショップ】4~6月実施分お申し込みのご案内――――
 
  2012年4月~6月のプログラムの参加申込日時を
 メルマガ読者の方だけに、先行してご紹介します。
 
 ■■2012年4~6月プログラムの受付期間■■
 
 ◇4月開催分 → 2月22日(水)~ 3月 7日(水)
 ◇5月開催分 → 3月28日(水)~ 4月11日(水)
 ◇6月開催分 → 4月25日(水)~ 5月 9日(水)
 
  プログラム詳細は、近日中にホームページにてご案内します。
 
 ★これまでの週末ワークショップレポートはこちら
 ⇒ http://www.tcmit.org/staffblog/cat8/
 
 
【_7_】【モノづくりを学ぼう】―――――――――――――――――Vol.65
 
  ●車はどんな材料や部品からできているの?
 
  車をつくるためには、たくさんの材料や部品がいります。
  1台の車をつくるために、どんな材料や部品がいるのかな?
 
  ☆このページでチェックしよう!
  ⇒ http://www.tcmit.org/kids/car02-a.html
 
  ☆自動車館に行ってみよう!
  ⇒ http://www.tcmit.org/exhibition/car.html
 
===========================================================
『産業技術記念館 赤レンガ通信』
 
  発行: トヨタテクノミュージアム産業技術記念館
 
 ■メールマガジンの配信停止手続き(登録解除)については
  https://fofa.jp/sangi/b.p/106/
 ■メールマガジンに関するご質問、お問い合わせは
  m_mag@tcmit.org
 ■個人情報保護について
  http://www.tcmit.org/mailmagazine/
 
Copyright (C)
Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology
All rights reserved.
===========================================================