産業技術記念館の繊維機械館では、糸を紡ぐ・布を織る簡単な道具から機械化した初期の紡機
をはじめ、人力織機から動力織機、自動織機、そしてコンピュータ制御が用いられた最新の織機
まで約90台の繊維機械を一堂に展示しています。
G型自動織機とは、1924年、豊田佐吉が研究と創造を重ねて完成させた
無停止杼換式豊田自動織機で、当時、世界最高性能と評価されました。
G型自動織機
このG型自動織機は、
「高速運転中に少しもスピードを落とすことなく、杼を交換してよこ糸を自動的に補充する」
画期的な自働杼換装置をはじめ、杼換誘導、よこ糸切断自働停止、たて糸切断自働停止
のほか、各種の自働化、保護、安全および衛生等の機構、装置が装着されています。
この織機が、豊田自動織機製作所の創立をはじめとするトヨタグループの礎となり、
日本の産業近代化の先駆けとなった特筆される発明となりました。
2010年2月13日、たて糸が無くなってきたため、"タイング作業"(たて糸ビーム残量が
無くなりかけた時に織機上のたて糸を織機後方で切断し、それを新しいビームの
たて糸に繋ぎ、たて糸を補給する作業)を行いました。
新しいビームのたて糸を台にセットする くしを丁寧に通す。

織機側のたて糸を台にセットする くしを丁寧に通す

タイングマシーンをセットする タイング作業開始

機械により糸が1本1本結ばれます 間違いなく結ばれているか確認

糸の結び目 全てきれいに結ぶことができました

2009年10月に行われた豊田式汽力織機のタイング作業は、全て手作業で行われましたが、
本日行われたG型自動織機は、機械によって行われました。
手作業と違ってセットするまでにとても気を遣う作業です。
1本1本クロスしないように何度も何度もくしを通し、2570本のたて糸を全て結ぶことができました。