旧豊田紡織㈱本社工場模型

トヨタグループの源流 ~この地から~

トヨタグループ創始者の豊田佐吉は、1911(明治44)年 この地 栄生(さこう)に、自動織機の研究開発をするため、豊田自動織布工場を設立しました。工場を拡張し、1918(大正7)年に豊田紡織(株)に改組、 1924(大正13)年にトヨタグループ誕生の礎となった、当時世界で最高性能を持つ無停止杼換(ひがえ)式豊田自動織機(G型)を、この地で完成させました。完成したG型自動織機の製造販売を目的とし、1926 (大正15)年に(株)豊田自動織機製作所を刈谷町(現在の愛知県刈谷市)に設立し、トヨタグループ成長の新たな核となっていきました。佐吉の長男、豊田喜一郎は(株)豊田自動織機製作所で自動車と材料の研究開発を始め、1933(昭和8)年に自動車部を設立。1937(昭和12)年にトヨタ自動車工業(株)を挙母町(ころもちょう)(現在の愛知県豊田市)に設立しました。 トヨタグループ発祥のこの工場は、豊田喜一郎生誕100周年の1994 (平成6)年6月11日に、貴重な産業遺産を保存・活用し、産業技術記念館として開館しました。織機の発明に一生を捧げた佐吉の「研究と創造の精神」と、喜一郎が情熱を注いだ「モノづくり」の大切さを、広く社会に伝えることを基本理念としています。