手叩き板金(てたたきばんきん)工程と外板用ゲージ

A1型試作乗用車のボデーパネルはすべて手叩(てたた)きで作られました。パネルの各部位の断面を立体的に組み合わせた外板用ゲージから「かたどり」をし、木臼(きうす)、金床(かなとこ)や定盤などの上で鉄板を叩いて曲面を成形します。成形したパネルをゲージで繰り返しチェックしながら精度を高めていきます。単純曲面を作るための3本ローラや、連続したレリーフ形状を成形する紐(ひも)だしローラなどの道具も使われました。