故障・修理活動

1935年12月から販売を開始したG1型トラックは、開発期間があまりにも短かったため故障が多発しました。その一例が後輪の車軸部分の折損です。折損の原因は、開発時に参考にしたフォード・トラックが採用していた溶接方法を見抜けず、誤った溶接方法で製造していたためでした。こうした不具合に対して、喜一郎と仲間たちは販売店の方々とともに奔走して修理活動を行うとともに、不具合箇所一つひとつを改善していきました。販売開始から1年間で合計800件以上の改善を施したことで、ようやく品質が安定するようになりました。