1970年代のボデー溶接 ロボット導入による品質向上と人手不足解消

工業用ロボットの実用化は、高出力のモーターがなかったため困難を極めましたが、1962年、漸く油圧式のロボットが実用化され米国で普及し始めました。日本では1960年代後半になると高度経済成長期に入り、トヨタ自動車はクルマ需要の増大と人手不足に直面します。そのためロボット導入の機運が広がりトヨタ自動車も1971年から導入を開始。1979年の第2次オイルショック後は導入を加速し溶接ラインのほとんどがロボット化されました。これにより安全な作業環境、生産効率向上、溶接品質の安定化など、溶接ラインは飛躍的進歩を遂げました。しかしロボットの可動範囲に制約があり、多品種生産ができませんでした。