1980年代後半のボデー溶接 お客様のニーズに合わせた多品種生産対応

1980年代後半になると、自動車生産台数の伸びは緩やかになる一方、お客様のクルマに対するニーズが多様化します。ニーズの多様化に対応すべく1985年、トヨタ自動車は画期的な溶接ライン、フレキシブルボデーライン(FBL)を完成させます。プレスから溶接まで一貫で生産管理し、必要な車種を必要な分、必要なタイミングで生産する、溶接ラインでジャスト・イン・タイムを実現したラインです。溶接ロボットも自社開発しロボットの間隔を切り詰め、多品種生産でも生産効率の高いラインを完成させました。一方米国への輸出増大による貿易摩擦が問題となり、現地生産の決断を迫られる中溶接ラインも現地生産を前提としたラインに変革を迫られていきました。