館内実演動画
当館の実演動画をお楽しみいただけます。(2022年12月現在)
繊維機械館
【糸を紡ぐ技術】
糸紡ぎ
糸車を使って、綿から糸をつくる糸紡ぎ作業を実演します。
ガラ紡機
日本独自の技術でつくられた紡績機。水車により駆動していた動力式ガラ紡の実演です。
練条機
綿をほぐして繊維を揃え太いひも状にしたスライバーを数本集め、ローラーの間を通して1本にすることで、太さを均一にするとともに繊維の方向を揃えます。
粗紡機
練条機で出来たスライバーを引きのばし、フライヤーと呼ばれる逆U字型の金属の回転で巻き取りを行い、ひも状の粗糸を作ります。
リング精紡機
粗紡機で出来た粗糸を細く引きのばして撚りをかけ、ボビン(木管)に巻き取り糸を作ります。
【布を織る技術】
豊田式木製人力織機
1890(明治23)年、豊田佐吉は片手で簡単に操作できる人力織機を発明。生産性と品質を向上させ、初めて特許を取得しました。
豊田式汽力織機
1896(明治29)年に豊田佐吉が発明した、日本で最初の動力織機です。作業者が一人で約4台の機械を運転できるため、従来の20倍も生産性が向上しました。
G型自動織機
1924(大正13)年、豊田佐吉により世界最高性能の「無停止抒換式豊田自動織機(G型)」が完成。
ウォータージェット織機
高圧の水を左手のノズルから噴射し、1分間に約700本のよこ糸を通します。合成繊維のナイロンやポリエステルを織りあげます。
エアジェット織機
圧縮した空気でよこ糸を通します。上部の電子ジャカードという装置から出た黄色いワイヤー状のハーネスでたて糸を上下に動かすことにより、複雑な絵柄を織ることができます。
自動車館
ステアリングナックル鍛造工程
1930~1940年代の鍛造をご覧いただけます。当時は部品も1個ずつ手づくりしており、作業者の高度な技と工夫が必要でした。
2,500トン 自動鍛造プレス
1964(昭和39)年に導入された、トヨタ初の自動鍛造プレスです。コネクティングロッドの同時2個打ちを世界に先駆けて実現しました。
600トン プレス
型交換時間を大幅に短縮したクイックダイチェンジ(QDC)をご覧いただけます。これにより一設備でも多種生産が可能となりました。
メインボデー組付自動溶接機
量産化と複数車型に対応するため、組付治具とマルチスポット溶接を組み合わせた2015(平成27)年製の自動溶接機です。
上塗り自動塗装装置
1981(昭和56)年導入のボデー塗装の最終仕上げを行う装置。静電気を利用した塗料の吹付により、塗料の損失を約20%以下に抑えています。
エンジンとシャシの自動組付装置
1993(平成10)年に導入された、組立ラインのボデーの動きに連動して、エンジンとシャシを自動的に組み付ける装置です。
溶接訓練体験
今ではパネルの運搬・組付・溶接までロボットで行っています。ここでは4代目プリウス用に導入された自動溶接組付装置を動態展示しています。
塗装訓練体験
厳しい自然環境から車体を保護して錆を防ぐための塗装技術は、塗膜の付着性と表面の平滑性の向上を中心に、開発を進めてきました。塗装技術の進化と深く関わる塗装機器の変遷と塗膜構成を紹介するほか、ベル塗装機による静電塗装を用いた上塗り自動塗装装置も展示しています。
その他
環状織機
「研究と創造の精神」を語る当館のシンボル。トヨタグループの創始者・豊田佐吉が1906(明治39)年に発明した独創的な織機で、回転円運動により布を織り上げます。
蒸気機関
1914(大正3)年に設置されたものと同じスイスのスルザーブラザーズ社製蒸気機関。蒸気機関は、日本の産業近代化においても重要な役割を果たしました。
パートナーロボットのバイオリン演奏
2010年に開催された上海万博の日本館でデビューし、その後2014年6月に当館での演奏を開始しました。繊細な指使いと腕の動きで人のように演奏できる、二足歩行型のパートナーロボットです。
【金属加工コーナー】
鋳造
溶かした金属を型に注いで凝固。実演では小型のアルミシリンダーブロックを作ります。
鍛造
常温または加熱した金属材料を金型で加圧、変形させる加工方法。実演ではコンロッドのミニチュアを鍛造します。
切削
フライス盤とボール盤を用い、アルミシリンダーブロックの平面削り、穴あけを行います。