4月19日(日)に、「よく走るペットボトル自動車をつくろう」を開催しました。

講師は、豊田市内の交流館などで工作イベント活動をされているトヨタDIYの橋本さん、中島さんです。

今回は、身近にあるペットボトルを使って自動車を作り、高さのあるコースを走らせます。
プログラムの流れについて講師から説明を聞いたら、まずは必要な材料を揃えます。
材料はすべて、講師が加工したものです。もともとトヨタ自動車の元町工場で勤務されていた経験を生かし、素早く正確に加工するため多くの工夫をされています。実際に穴を空けたり、棒を切ったりする作業の実演を見ることができ、子ども達は興味深く眺めていました。


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それでは、いよいよ製作開始です。まずはキャップを2個合わせてビニールテープを2重に巻き、タイヤを作ります。
ここでのポイントは、ビニールテープの長さをしっかり測ること!ビニールテープの長さの違いは、タイヤの外周に影響します。タイヤの外周がバラバラだと、車はまっすぐに走らず曲がってしまうのです。
専用の棒を使って均一な長さのビニールテープを準備したら、8個のキャップを使い4個のタイヤを作ります。


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タイヤ、タイヤ止め(柔らかいビニールチューブを切ったもの)を入れた軸を挿入治具にセットします。挿入治具も、講師の手作り。握り玉は、工場ラインで使用するレバーに使われていたものです。
握り玉を上から「グッ」と押しこむことで、軸とタイヤを組み付けます。簡単そうに見えますが、ちょっと押したぐらいではビクともしません。低学年の子たちは、親子で協力して作業を行いました。


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タイヤの内側にスペーサー(堅いプラチューブを切ったもの)を入れ、ペットボトルに組み付けます。スペーサーがあることでタイヤがペットボトルに当たらず、摩擦が減って走行距離が延びます。
もう一方のタイヤも治具を使って組み付け、最後に好きなシールを選んでデコレーションをします。完成したら、さっそくコースを走らせてみます。


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高さのあるコースを、ペットボトル自動車は勢いよく走っていきます。キャップの大きさの微妙なバラつきなどにより、車の走り方にはそれぞれのクセがあります。自分の車が左右のどちらに曲がりやすいか確認できたら、講師のアドバイスを元に調整を行います。
片側の前輪タイヤにビニールテープを少し貼り足せば、車の進み方は明らかに変化します。制限時間いっぱいまで調整と試走を繰り返し、最後に誰が一番長い距離を走らせることができるか、大会を行いました!


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みんなが見守る中、一人ずつ順番に走らせます。手で勢いをつけるのは反則なので、「よーい、スタート!」の合図でパッと手をはなします。
どの車も本当によく走り、中には会場の外まで曲がらず一直線に走っていく車もあって、とても盛り上がりました。上位入賞者の発表では、全員から大きな拍手が送られます♪ 惜しくも入賞をのがした子も、調整の中で着実に距離を伸ばしていて、本当に素晴らしかったですね。
モノづくりの奥深さを感じられる楽しいワークショップでした♪


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