7月16日(土)に、「スパイの手紙?不思議なインクで科学実験」を開催しました。
講師は、愛知工業大学 電気工学専攻の中野寛之先生です。
愛知工業大学では、オープンカレッジ 名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。

今回は、“お菓子仮面”からの挑戦状を謎解きながら、“科学の力で文字が浮かび上がる!”そんな不思議なインクについて学びます。

CIMG6535スパイ挑戦状

最初はレモン水を使った文字のあぶり出しです。レモン水を綿棒につけ、紙の上に好きな文字や絵を書き、熱したフライパンの上にのせると・・・
「何も見えない紙から文字が現れたよ!」

CIMG6585コピー ~ CIMG6796

次は、フリクションボールペンで文字を書き、ペンの上部に付いているラバーで文字をこすって消します。
「ドライアイスの上にのせると文字が浮かび上がってきた!」
「熱したら、また文字が消えたよ。」
レモンに含まれる酸の働きや、フリクションボールペンに使われている温度によって色が変わる物質の説明を聞き、なぜ文字が浮かび上がったのか、しっかり理解することができました。

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他にも、洗濯用洗剤から蛍光成分を抽出した蛍光インクや、除光液を水で薄めたものを使った実験などを行いました。
「紫外線や水で文字が浮かび上がるなんて、面白いね!」

コピー (2) ~ CIMG6654CIMG6878
CIMG6557スパイの手紙②

最後に暗記用マーカーペンを使った実験です。
通常の使い方とは逆に、まず消しペンで文字や絵を書いてから、色ペンでその部分を塗りつぶすと、はじめに書いた文字が浮き出てきます。このペンには酸性やアルカリ性に化学反応を起こす指示薬が使われています。
「身近に使っているペンにも化学の力が応用されているんだね!」

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実験で学んだ知識を生かして、見事、挑戦状に隠された様々な仕掛けを解き明かしました。“お菓子仮面”は降参!盗まれたお菓子を取り戻すことができ、みんな大喜びです☆
実験に使用したキットは持ち帰ることができるので、またお家でも不思議なインクで試して下さいね♪

スパイお菓子仮面1スパイお菓子仮面2