10月23日(日)に、「はかせとあそぼ!体感!くだものエネルギー」を開催しました。

講師は、名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ領域の皆さんです。
※名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ領域・・・名古屋大学の博士が連携(協力)し、新しいエコなモビリティ:移動体(自動車や飛行機、自転車、セグウェイなど)の研究を行う研究グループ。

今回のテーマは電池。身近な果物や野菜を材料にして電池をつくることができるかチャレンジです。

電池の歴史、電池から電気エネルギーが発生する仕組みについて学んだ後、いよいよ実験開始!

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【実験1】ボルタの電池を果物で作ってみよう!
イタリアの物理学者ボルタは、塩水を浸み込ませた紙や布を銅板と亜鉛板で挟み、両金属板を導線でつなぐと電流が流れる事を発見。のちに、希硫酸の中に銅板と亜鉛板を浸したボルタ電池を考案しました。今回は、希硫酸のかわりにレモンに含まれるクエン酸で電池を作ることができるか実験!半分に切ったレモン1個に銅板、亜鉛板をさして、ワニグチクリップつきの導線でつなぎ、電圧計で計測すると・・・
「0.92V・・・すごい!レモン電池ができたよ。」「電子オルゴールは鳴るかな?」
オルゴールに必要な電圧は1.0~1.5V。しっかりと音が鳴るにはまだまだ電圧が足りません。

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【実験2】電池をパワーアップさせるには、どうすればいい?
レモンの数を増やしたりつなぎ方を工夫して、どのくらいパワーアップするか実験!直列つなぎ、並列つなぎをいろいろと組み合わせ、調べてみました。
「直列でレモン2個つなぐと電圧が2倍になった!」「オルゴールのメロディ、はっきり聞こえたよ♪」

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【実験3】いろいろな果物・野菜・飲料の電圧を調べてみよう!
レモン以外の果物や野菜、飲料水なども試してみました。どの材料を使えば一番大きな電気エネルギーが生まれるか調べていきます。
「リンゴ1.01V、さつまいも0.93V、コーラ0.95V、エリンギ0.77V・・・」「こんなものまで電池になるんだ?!」
酸味のあるものだけでなく甘いものや乾燥したものなど、すべての材料から電池ができ、ビックリです!

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【実験4】力を合わせて、最強の電池をつくろう!
これまでに得られた実験結果から最強の電池をつくります。ペアで協力して電圧が高くなりそうな材料を選び、直列つなぎにします。
「数が多くて、つなぐ先を間違えそう!」「4種類つないだら4Vもあったよ。」
最も多く17種類つないだ電圧は14.9V!LEDライトがきれいに点灯しました。

水素で走る燃料電池車「MIRAI」が次第に普及しはじめ、これまでにない大容量電池の研究なども盛んに行われています。みなさんも夢いっぱいの電池のアイデア、考えてみてくださいね☆

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