お知らせ

12月23日(金)に、「メリー☆クリスタル！」を開催しました。
講師は、愛知工業大学　電気工学専攻の中野寛之先生です。
愛知工業大学では、オープンカレッジ　名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。

今回は、様々な科学実験をとおしてクリスタル（結晶）について楽しく学びます。

3種類の試料（サンプル）をマイクロスコープを使って観察し、構造から何の結晶なのかを当てるクイズをしました。子ども達は真剣！
「この結晶は見たことがある気がするな・・・」
試料の正体は塩、ソーダ石灰ガラス、ダイヤモンドです。
※ソーダ石灰ガラス・・・ガラス瓶や板ガラスにも使われるもっとも一般的なガラス。
「3種類とも同じかたまりに見えるけど、レンズをのぞくと構造が全然違うね。面白い！」

スノーモールツリーを作ります。材料は尿素、お湯、せんたくのり、洗剤といった簡単に手に入るものばかり。先生の説明をよく聞き、分量を守ってすべての材料を混ぜて、合わせ液をつくります。土台にツリー型のモールを差し込み、筆で液をぬります。液がしっかりモールに浸み込むよう2、3回、作業を繰り返し、完成！
「そのまましばらく置いておくんだね」「ツリーがどうなるのか、楽しみ♪」

世界一美しいと言われている金属結晶「ビスマス」について学んだ後、結晶をつくりました。271℃という高温で溶かすため、今回は先生が実演します。
「表面の色が変化していくんだね。七色でキレイ☆」「宝物にするよ！」
ビスマスは結晶の面よりも端の部分が成長しやすい性質があり、溶けてもう1度固まる時に不思議な形になります。骸晶（がいしょう）といい、つくることがとても難しい結晶のひとつです。

偏光板（へんこうばん）を使った実験です！見た目は同じ透明な玉ですが、偏光板、紙コップ、ライト、金具を使った簡単な鑑定キットを使って観察すると見え方が異なります。
※偏光・・・ある方向に放たれている光以外を遮断（しゃだん）すること
「鑑定キットを使うと水晶の中にキレイな色の目玉模様が見えるよ！」
続けて、過冷却のしくみを結晶タワーで学び、最後はリサイクルカイロのしくみを学びました。
※過冷却・・・液体から固体に変わる温度を凝固点といい、これを下回ると固体になる。凝固点よりも低い温度になっても液体のままの状態を過冷却という

スノーモールツリーを見ると、結晶がびっしり！モールにしみこませた液は水分だけが蒸発、水に溶けきれなくなる状態（飽和）となり結晶として現れました。
「結晶がまるで雪のようだね☆」
身近な材料を使ってたくさんの実験ができた子ども達は大満足☆クリスマスにぴったりの結晶も作れて、素敵な冬休みのスタートになりましたね☆