5月14日(日)に、「はかせとあそぼ!金属めっきにちょうせん!」を開催しました。
講師は、名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ領域の神本先生です。

今回は、「電解ニッケルめっき」と「無電解ニッケルめっき」2種類の実験を行い、オリジナルのストラップやしおりを作ります。

金属メッキ①差替え
はじめに、めっきの技術や用途について詳しく説明を受けました。次に、当館「金属加工コーナー」鍛造の実演で製作しているコンロッドのミニチュアを銅めっきする実験を観察!
「面白い!あっという間に鉄製のコンロッドがめっきされたよ」
理解が深まったところで、ニッケルめっきの実験開始です。

CIMG1313金属めっき④
ゴーグルとゴム手袋をつけ、まずは「無電解ニッケルめっき」に挑戦!好きな文字のプラスチックビーズを選び、針金に通します。表面に付着している指紋などの汚れを脱脂溶液で取り除き、めっきの密着性を高めるコンディショナーに浸した後、水洗いします。

金属メッキ③金属メッキ④
40度くらいに熱した3つの溶液に順番に浸けていきます。
「ビーズのまわりから泡がでてきたよ」「表面がだんだん銀色に!」
溶液中で化学反応が起こり水素ガスが発生、ビーズの表面にはニッケル被膜がつくられました。

金属メッキ⑤金属メッキ⑥
ニッケルめっきされたビーズを1つずつ針金から抜き取ります。めっきしていないビーズと組み合わせて糸に通し、オリジナルストラップ完成♪

金属メッキ⑦金属メッキ⑧
次に、「電解ニッケルめっき」の実験です。銅板に好きな形のシールを貼ります。
「シールがはがれないよう、しっかり貼ろう!」
ニッケル溶液に銅板を浸け、2分間、電気を流します。

金属メッキ⑨金属めっき⑩
よく水洗いした後、シールをはがします。
「シールを貼らなかった部分は銀色に!ニッケルめっきされたよ」

金属めっき⑪金属メッキ⑩
「シールを貼った部分はめっきされず元のままだね」「電流が流れず反応が起こらないからめっきされないんだね」
銅板にきれいな模様をつけることができました☆金属めっきのしおりが完成!

今日は電気と科学の力でめっきする仕組みがよくわかりましたね。めっきはバンパーやフロントグリルなど、当館に展示されている自動車部品にも数多く利用されています。他にもどんなものがあるか、探しながら見学するのも面白いですよ☆