8月26日(土)に、「純銀ねんどでアクセサリーをつくろう」を開催しました。
講師は、日陶科学株式会社の佐宗さんです。

今回は、“純銀ねんど”という、見た目は普通のねんどなのに高温で焼くと純度99.9%の銀になる材料の不思議を楽しく学びながら、素敵なアクセサリーを作ります。

純銀ねんど①純銀ねんど②
はじめに、羽やふくろう、貝がらなどから好きなモチーフを選びます。それを取り付けるアクセサリーも選んだら、お手本をよく見て製作開始!

純銀ねんど③純銀ねんど④
まずは型取り。
「ねんどを型に入れる時は、指の腹で押さえること。爪を立てないように・・・」「手早くしないと乾いてしまうよ」

純銀ねんど⑤純銀ねんど⑥
型取りしたねんどをホットプレートで150~160℃、30分ほどかけてよく乾燥させます。
乾燥を待つ間に「ねんどが純銀になるメカニズム」について学びました。純銀ねんどを使った作品の製作工程のDVDも鑑賞。
「化学反応が起きるんだ。面白い!」

純銀ねんど⑦純銀ねんど⑧
次は磨き作業。
「スポンジヤスリでバリや厚みのあるところをしっかり磨いて・・・」「まだ割れやすいから気をつけないとね」
5~10分ほど再度乾燥させたら焼成です。約900℃の炉に入れ約5分。炉の中を見てみると・・・
「火がついてる!」「ねんどに含まれるノリの成分が燃えているんだね」「ここで純銀に変わるんだ☆」
焼きあがりの時間までクイズにも挑戦! 

純銀ねんど⑨純銀ねんど⑩
最後は仕上げ磨きです。
「あれ?まだ真っ白。ただのねんどに見えるよ~」
ステンレスブラシで磨いて銀肌を出し、みがき棒で仕上げをします。
「だんだん輝きはじめた☆」「しっかり磨いたら鏡みたいにピカピカになった!」

純銀ねんど⑪純銀ねんど⑫
ストラップやネックレスに付けてもらい完成♪細かい部分まで丁寧に磨いたきれいな仕上がりに子ども達は大満足!
今回、体験した金属の研磨作業は当館の自動車館「プレス型製作技術の変遷コーナー」の「手彫りプレス型の製作に用いた手作業の工具類」に詳しく展示されています。1957年まで、ヤスリや砥石を使った手作業で初代クラウンのフェンダーの金型を磨いていたとのこと。ぜひ立ち寄って見学してくださいね☆