6月30日(土)に、「ペットボトルを使って日時計を作ろう」を開催しました。

講師は、NPO法人 テクノプロスの方々です。
※テクノプロス・・・トヨタグループの研究者集団である(株)豊田中央研究所のOBを中核とする技術支援チーム

今回は、太陽の動きをもとに棒の影の位置で、時刻と暦の月を読み取れる日時計を作ります。

日時計①日時計②
はじめに、日時計の原理や種類、太陽と地球の位置関係などについて説明を聞きました。
「古代から影で時刻を知ることができていたなんて、すごいね!」「太陽系の話は少し難しかったけど、どうして日時計で時刻が分かるのかが良く分かったよ」

日時計③日時計 針金さす
いよいよ製作開始!まずは、ノーモンをペットボトルに固定するための星マーク作り。
※ノーモン・・・影の動きを観察するための棒。今回は、時刻と暦の月を読み取るための白玉が棒の中心辺りに取り付けてある。

「厚紙を星型に切って、角を内側に折り曲げるんだね」「けっこう固い・・・しっかり折り線をつけてから曲げよう」
星マークの中心にノーモンを挿したらペットボトルに入れ、底に空けた小さな穴に取り付けます。
「なかなか穴に入らないよ!難しい」「位置を微調整して・・・やっと入った~」

日時計 目盛日時計 角度合わせ
次に、名古屋の経度に合わせて時刻を補正した目盛用紙を台形に切り、ペットボトルに巻き付け輪ゴムで留めます。
「目盛のタテ軸で暦の月、ヨコ軸で時刻が分かるんだね」
続いて、目盛用紙の位置を調整します。
「白玉がタテ軸の中心、ノーモンが11:52頃をさすように・・・」「位置がずれると、正確な時刻が分からなくなるから慎重に!」
正しく位置決めできたら、セロテープで貼りしっかり固定します。輪ゴムをはずし平面台に組み付け、傾斜角度が35度になっていることを確認したら完成~!

日時計 観測全景日時計 白玉
日時計で注意すること、時刻は月ごとに補正が必要で目盛用紙の一番下の補正値から均時差を求めることなど教わったら、さっそく観測!
※均時差・・・天球上を一定の速度で動くと考えた仮想の太陽と、実際の太陽との歩みの差。地球が楕円軌道を描いて太陽の周りを回っていること、地軸が傾いていることが原因で生じる。

方位磁針で北を見つけたら水平な机の上に置き、ノーモンを北に向けます。
「6月30日で、もうすぐちょうど12時だね・・・わぁ、本当だ!ほぼ合ってるよ!」

日時計⑨日時計UP
最後に、太陽モデルと回転台を組み立てました。日時計を回転台にのせ、上下に傾けたり回転させることで地球の自転・公転の関係がよく理解できます。太陽モデルのLEDライトを当てれば、四季や一年の月と時刻も知ることができます。これからもいろいろな時間帯や季節で観測してみてくださいね♪