10月20日に引き続き、10月27日(日)に「水溶液から結晶をつくろう!」を開催しました。

講師は、県内の科学館・小学校等でサイエンスショーやものづくり講座を実施、「科学実験キャラバン隊」などでも活躍されている安城市立桜井中学校 非常勤講師 沓名先生です。

今回は、水溶液から結晶を釣り出す実験とストームグラス製作を行います。
※ストームグラス・・・19世紀のヨーロッパで天気を予測するために使われていた。結晶が天気によって変化する天気管。

1027水溶液①1027水溶液②-1
物質が水に溶けるとはどういうことか学び、溶けた物質をどうやって取り出すことができるか考えます。
「めいっぱい冷やす」「加熱して水を蒸発させたらどうかな?」
答えがわかったところでさっそく実験開始!ミョウバンのタネを使い結晶を釣り出します。
※ミョウバン・・・食品添加物として、漬け物のナスの色を良くするためなどに使われる。

1027水溶液③1027水溶液④
正しい実験器具の使い方・材料の量り方をしっかり守って、まずは精製水をビーカーに入れます。続いてミョウバンを入れ、ガスコンロで熱しながらかき混ぜ溶かします。
「60℃を超えないように・・・」「濁ってたけど、だんだん透明になってきた!」

1027水溶液⑤1027水溶液⑥
ミョウバンを溶かしきったら、温度が50℃まで下がるのを待ちます。
「タネを水で洗って自分のビーカーに入れておこう」「タネ、すごく小さいから慎重に・・・」
溶液をビーカーに移し替え、時間をかけてゆっくり冷まします。

1027水溶液⑦1027水溶液⑧
次に、ストームグラスの製作!無水エタノールにショウノウを溶かします(溶液A)。
※ショウノウ・・・クスノキの香り成分の結晶。衣類の虫除けや芳香剤などに使われる。

続いて、精製水に硝酸カリウムと塩化アンモニウムを溶かします(溶液B)。最後に、溶液Aに溶液Bを入れ(溶液C)、よくかき混ぜます。
「あっ、白く濁った!」
ショウノウはエタノールに溶けるが水には溶けず、硝酸カリウムと塩化アンモニウムは水に溶けるがエタノールには溶けないため結晶ができ濁ると教わりました。
「この溶液は直接火にかけず、湯せんして結晶を溶かすんだね」「いろいろな溶かし方があるんだ。面白いな」

1027水溶液⑨1027水溶液⑩
溶液Cが透明になったら試験管に入れます。漏れないよう先生にゴム栓をはめてもらい、テープを巻きます。土台の板に固定し周りに花を飾り付けて完成♪

1027水溶液⑪1027水溶液⑫
さあ、そろそろ90分経ちました。ドキドキしながらミョウバンの結晶を観察!
「すごい!大きくなってるよ」「まるで宝石みたい。キラキラしてキレイ☆」「実際にやってみて、一度溶けた物が取り出せるってよくわかった。楽しかった~♪」
今日は、化学変化の不思議を実感できましたね。是非これからも科学に興味・関心を持ってください!