12月22日(日)に、中高生向けワークショップ「手織りのふさふさマフラーを織ろう」を開催しました。
講師は、文化センター等で手織りを教えている「手織り工房YUKI」の辻澤さんです。

手織り工房YUKIホームページ

今回は、卓上のミニ手織り機でループ織り技法などを使い、冬にぴったりのふさふさマフラーを作ります。

1912ふさふさマフラー① 1912ふさふさマフラー②
最初に、好きな色のたて糸とよこ糸を選びます。辻澤んさんの手元をしっかり観察して手織り機の使い方を学び、製作開始!まずは、8の字を描くようによこ糸を杼(ひ)に巻きつけます。
※杼・・・シャトルともいう。織物を織るときに、たて糸の間によこ糸を通すために使われる道具

1912ふさふさマフラー③ 1912ふさふさマフラー④
練習も兼ねて捨て織り用の糸で5段ほど織ります。織り機の上側に綜絖(そうこう)をセット。上下に分かれているたて糸の間に杼を通します。
※ 綜絖・・・ヘルドともいう。織機でよこ糸を通すためにたて糸を上下に分ける器具

綜絖を使ってよこ糸を手前に引き寄せたら、下側に綜絖をセット。
「たて糸が上下に入れ替わって、1段織れた!」
布はたて糸とよこ糸を交差させて織ると実感できました。
「よこ糸を斜め30度の位置においてから綜絖を引かないと幅が狭くなるから気をつけよう!」

1912ふさふさマフラー⑤ 1912ふさふさマフラー⑥
続いて、選んだよこ糸で10段織り、ループ織りでふさふさの飾り部分を作ります。
「たて糸とたて糸の間からよこ糸を引き出して、もう1本の杼にかけるんだね」
杼を通したまま、2段織って杼を抜くと・・・
「面白い♪ふさふさができた!」「ループがほどけないように織り目はきつくしっかり織ろう」
さらに5段ほど織り、もう1段ループ織りをします。

1912ふさふさマフラー⑦ 1912ふさふさマフラー⑧
始めはゆっくりペースでしたが次第に慣れてスピードアップ!どんどん織っていきます。
「よこ糸の色がグラデーションになっているから、自然に模様ができるね」
途中、辻澤さんから自分以外の作品も見てみようと提案があり、休憩も兼ねて各テーブルを周りました。他の子の作品鑑賞した後は再び作業開始!集中して織り進めます。

1912ふさふさマフラー⑨ 1912ふさふさマフラー⑩
全体の長さが70㎝ほどになったら、ふさふさの飾りを2段作り、最後に捨て織りします。たて糸を手織り機からはずし、たて糸の端を4本ずつ、とめ結びで結んでフリンジを作り、好みの長さにカットして完成!

1912ふさふさマフラー⑪ 1912ふさふさマフラー⑫

「大変だったけど集中できて楽しかった!」「いつも使えるものを自分で作れて大満足♪」「もっといろいろ織ってみたいな」
今日は特別に小学5年生からの参加でしたが、どの学年の子も最後までコツコツ取り組めましたね。さっそく首に巻いて皆、とっても嬉しそう♪手織り体験の後は、繊維機械館の様々な織機も是非見学してみてください!