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メールマガジン「赤れんが通信」

赤レンガ通信 Vol.113

モノづくりのワクワクいっぱい博物館!━━━━━━━━━2014/11/07 Vol.113

◇◆トヨタ産業技術記念館 赤レンガ通信◆◇

 (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

【_1_】【館長から】栄生からご挨拶
【_2_】【トピックス】遺構(過去の建築物などが後世に残された状態)
【_3_】【イベント】開館20周年特別展関連イベントのご案内
【_4_】【週末ワークショップ】12月プログラムお申込受付中!
【_5_】【レストラン】秋の美食祭!!イタリアンフェア開催中
【_6_】【新刊情報】10月入荷図書のご紹介
【_7_】【図書ひろば】11月開催内容のご紹介
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【_1_】【館長から】――――――――――――――――――――――――――

   栄生からご挨拶
                  トヨタ産業技術記念館 館長 飯島 修
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 11月となりました。今から124年前の1890年11月、木製人力織機の特許出願。
豊田佐吉23歳、最初の発明です。その6年後の1896年11月、汽力織機完成。
 そして今から90年前の1924年11月には、杼換式自動織機の特許が出願され、
G型自動織機が完成しています。何かと当館展示の発明品に縁の深い11月です。

 この程、当館で、あいち少年少女創意くふう展が開催され、県下23の発明クラブ
員の作品を中心に274の作品が出展されました。「すぐにはけるくつひも」「すべ
らないチョップスティックス」など目の付け所が面白く、感心するばかりです。

 当館のからくり実演でもお馴染みのカム。この回転運動を直線的な往復運動に変
えるカムは汽力織機にも使われていますが、くふう展でも、カムを使った展示物が
いくつか見受けられました。
 取っ手を回すと50円、100円、500円の硬貨が分別できる貯金箱。
「工夫したところはカムの動きで板を動かしコインが中で楽しく動くようにしまし
た」と説明書きにありました。小学5年生の作品です。ゴム動力の棒をカムで動か
して、LEDのライトを点けたり消したりするものもありました。使い捨てライター
に付いていたLEDを利用していました。

 そして、LEDと言えば、ノーベル賞受章で話題となった青色LED。その開発を担っ
た豊田合成のLEDを使った展示物が、現在開催中のトヨタグループの技術展に出展
されています。家庭で野菜を栽培できるキットです。光合成を行うのに最適な光の
波長域をLED照明で再現するのに苦労したそうです。

 もう一つありました。高さ6mを超えるLEDのツリーです。高輝度LEDを3万個以上
も使い、美しく輝いています。今や当館随一の撮影スポットとなっています。



【_2_】【トピックス】―――――――――――――――――――――――――

   遺構(過去の建築物などが後世に残された状態)
                総務・経理グループ 学芸員  岩田 真尚
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 「1911年7月24日、11歳になるインディオの少年と出会った。少年の後からジャ
ングルに覆われた山の斜面を登っていくと、やがて二つの山が左右から押し寄せる
鞍部で、信じられないような光景が目の前に展開していた。あたりは樹木や苔で覆
われ、はじめはよく見えなかったが、それは、世界でもっとも美しい石壁だった。
私は、少年が教えてくれた傍らの山の名をとって『マチュ・ピチュ』と名付けた。」
(参考文献:『失われたインカの都市』ハイラム・ビンガム)

 今年の5月、長年の念願が叶って、ようやく現地を訪れることが出来ました。
「マチュ・ピチュ」および「インカ文明(15世紀ごろ)」の魅力・不可思議さは数
多くありますが、なかでも注目していた事は、その石積技術です。
多角形(中には12角!)の切石が隙間なく積まれており、よく「カミソリの刃1枚
通らないほど精密なインカの石積み」と言われますが決して誇張した話ではありま
せん。しかも「インカ文明」には、【鉄・車輪・文字】の文化がありませんでした。
いったいどうやって石を切り出し、運び、また人に伝えたのか、全く不思議でなり
ません。

 また、ペルーは日本と同じく地震国ですが、このようなインカ式石組みは地震に
も非常に強いのです。インカを征服したスペイン人が、その石組みを土台にして後
からヨーロッパ風の建物を何度も建てても大地震の度に壊れてしまいました。
 しかし、インカの石組みは500年経った今でも全く崩れていません。

 ところで、当館にも遺構とされるモノがあり、その代表例が「赤レンガ壁」です。
建築構造としての積み方には「フランドル積み」、「イギリス積み」など、様々あ
ります。正面から見たときに、一つの段に長手と小口が交互に並んで見えるのが
「フランドル積み」。一つの段は長手、その上の段は小口、さらにその上の段は長
手、と見えるのが「イギリス積み」です。

 日本では幕末から明治初期までは「フランドル積み」が多く用いられ、その代表
例として1872(明治5)年築の富岡製糸場があります。その後はほとんど「イギリス積
み」になり、1911年以降に建てられた当館がその例となります。
 しかしながら、レンガを構造体に用いた建物は1923年関東大震災で大きな被害を
受けました。それ以降、レンガ造は小規模な建物以外には用いられなくなり、鉄筋
コンクリート造が主流になっていくのです。

 実は、当館にはまだ公開されていない遺構が存在します。もしかしたら近い将来、
お見せすることが出来るかもしれません。ほどほどの期待感を持ってお待ち頂ける
と嬉しく思います。



【_3_】【イベント】開館20周年特別展関連イベントのご案内――――――――

■特別展開催期間中、展示車両の一部(Patrafour、Winglet、COMSの3車種)への
試乗会を開催しています。ぜひ、この機会にご体験ください。
 
☆試乗会の日程など詳細はこちら
⇒ https://www.tcmit.org/information/2014/10/post-177.html

■プロジェクションマッピングを当館エントランスロビーにて上映します!
豊田佐吉が発明した環状織機が展示された空間の中で、未来へと続く夢の世界を
お楽しみください。参加申し込みは、往復はがきにて受付します。

☆お申込み方法はこちら
⇒ https://www.tcmit.org/information/2014/11/20-2.html

■「トヨタの進化 喜一郎の夢、その後」好評開催中です!

☆詳しくはこちら
⇒ https://www.tcmit.org/information/2014/09/post-176.html



【_4_】【週末ワークショップ】12月プログラムお申込受付中――――――――

 週末ワークショップ12月開催分の参加申し込み受付が、11月1日よりはじまりま
した!12月もモノづくりや科学への探究心を育むバラエティ豊かなプログラムが
揃っています♪受付は11月11日までです。皆様のご応募、お待ちしております。

〈12月のプログラム〉
12/6(土)くらげロボットをつくろう 
12/13(土)14(日)エンジン分解組付教室
12/21(日)暗くなると光るクリスマスツリーをつくろう 

☆お申し込みはこちらから
⇒ https://www.tcmit.org/workshop/

♪最新レポート♪
楽しいワークショップの模様をお知らせしています!ぜひご覧ください。

「キラキラ★万華鏡をつくろう」(9/20開催)
⇒ https://www.tcmit.org/staffblog/2014/10/post-410.html
「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー ホバークラフト」(9/28開催)
⇒ https://www.tcmit.org/staffblog/2014/10/post-408.html

☆これまでの週末ワークショップレポートはこちら
⇒ https://www.tcmit.org/staffblog/cat8/



【_5_】【レストラン】秋の美食祭!!イタリアンフェア開催中
           &11月・12月クリスマスランチのおすすめ――――――

 レストランブリックエイジでは、現在『イタリアンフェア』を好評開催中です。
11/16(日)までお見逃しなく。
https://www.tcmit.org/staffblog/2014/09/-9301116.html

11月18日(火)からは、今年1年分の感謝を込めて、冬の贅沢仕様の「赤煉瓦ランチ」
が登場。その他にも、季節ならではの食材を取り入れたプレミアムな一品が揃って
おります。大切な人たちとのクリスマスランチにぜひご利用ください。

☆赤煉瓦ランチ、その他メニューのご紹介はこちら
⇒ https://www.tcmit.org/staffblog/2014/11/1112.html



【_6_】【新刊情報】10月入荷図書のご紹介――――――――――――――――

 図書室では、繊維機械や自動車をはじめ、モノづくりに関連する科学、技術、
産業やファッション等に関する資料(書籍・雑誌・AV資料)を豊富に揃えています。
 また、テクノランド内の「こどもライブラリー」では、幼児向けの絵本を多数
ご用意しています。是非ご利用ください!

 ※ご利用は閲覧のみです。
 ※貸出や複写サービスは行っておりません。

☆詳しくはこちら
⇒ https://www.tcmit.org/outline/library.html

★新着図書のご案内★
 ※10月に入荷した図書の一部です。
 
志賀内 泰弘 著
『レクサス星が丘の奇跡―No.1トヨタのおもてなし』
 レクサス星が丘がいかにナンバーワンになったのかを、エピソードを紹介しながら、
 ビジネスの、さらには人生の「気づき」のヒントになるように伝える。

コマヤスカン 著
『新幹線のたび―はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断』
 大パノラマで列島縦断のたびをしよう!日本中の名所を見わたせる楽しい絵本。

大塚 健太 著
『はかるのだいすき はかるくん』
 変形ページをめくると、はかるくんと一緒にいろいろなものがはかれる、算数の
 はじめの一歩となるしかけ絵本。



【_7_】【図書ひろば】11月開催内容のご紹介―――――――――――――――

 図書室では、毎月第2・4土曜日に楽しい催し「図書ひろば」を実施しています。
大人から子供まで、どうぞお気軽にご参加ください!

①「おりがみをおろう!」・・・11月8日(土)9:30~17:00

おりがみの本を見ながら、自由におりがみを折ってみましょう。
 ※おりがみは一人3枚まで。
 ※おりがみはお持ち帰りいただけます。

②「本にひとこと!」・・・11月22日(土)9:30~17:00

おすすめ本から好きな本を選んで投票し、人気図書ランキングに参加しよう!
 ※参加者に特製しおりをプレゼント


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『トヨタ産業技術記念館 赤レンガ通信』

  発行: トヨタ産業技術記念館

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