館長コラム
2026年9月の館長コラム
2026年9月1日
今年の十五夜は、未来に思いを馳せて
トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。
9月に入りました。まだまだ暑い日が続きますが、夕方になると虫の音が聞こえるようになりました。次第に秋の気配が深まっていくことでしょう。近年特に秋が短くなったとはいえ、忘れてはならない風物詩が「中秋の名月(十五夜)」です。明治初期まで日本で使われていた太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことで、この暦では月の満ち欠けを元に日付が決められていました。
国立天文台によると今年の中秋の名月は9月25日で、翌々日の27日が満月となるため日付が2日ずれます。中秋の名月と満月が異なる日となることはしばしば起こりますが、2日違いは珍しいとのこと。ちなみに、次に2日間ずれるのは2043年だそうです。
先月まで自動車館で開催した「バイオミメティクス(生物模倣技術)」企画展では、月面探査車(有人与圧ローバー)用に㈱ブリヂストンが開発中の金属製タイヤを展示しました。月を眺める対象として見てきた人類が、今ではその表面を走る車を開発する時代になりました。今年は十五夜の月を愛でながら、月への憧れが生み出す技術の進歩、そして人類の未来に思いを馳せたいですね。

2026年の中秋の名月(画像提供:国立天文台)
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