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館長コラム

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2025年12月の館長コラム

2025年12月1日

誰かのために灯す、イルミネーション

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

12月はイルミネーションについて語ることが恒例です。白熱電球が中心だった光源も技術開発が進み、現在は省電力、長寿命、高輝度、低発熱で多色発光や配光可変が可能なLEDが主流になって、この時期には全国津々浦々で夜の街を彩っていますね。

国内の先駆けとされる「さっぽろホワイトイルミネーション」は、1981年に始まり本年で第45回を迎えました。最初は大通公園の一角に設置されたシンボルオブジェに約1,000個の電球が取り付けられただけでしたが、現在は会場も大きく広がり、約77万個のLEDが冬の札幌を彩ります。環境負荷の少ないLEDの活用だけでなく、会場の一部ではバイオディーゼル燃料による自家発電を行うなど、近年は様々な環境保全への取り組みが行われるようになりました。

イルミネーションは単に闇を照らすのではなく、見る人の心に温かい何かを醸すものでしょう。日本を代表するロックユニットB’zの同名の楽曲にも「誰かが誰かのために灯す」というフレーズがありますね。本年、当館も来館された方々の心に何かを灯せたのであれば幸いです。

本年はお世話になりました。どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。

(参考資料:札幌観光協会「2025さっぽろホワイトイルミネーション公式ガイドブック」)

さっぽろホワイトイルミネーション(2023年)

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