館長コラム
2025年6月の館長コラム
2025年6月1日
「ル・マン24時間」参戦40周年を迎えて
トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。
モータースポーツの世界で「伝統の」という表現に最もふさわしいのは、ル・マン24時間レースではないでしょうか。今月14日(土)から15日(日)にかけてフランスで行われる同レースは、1年で最も昼が長い夏至の時期に開催される24時間耐久レースで、今年で93回目を数えます。
ル・マンにトヨタが初めて参戦したのは1985年。トヨタトムス85C(2台)が参戦し、1台が24時間を走り切って、12位でチェッカーフラッグを受けました。この年から今年でちょうど40年。この間、1992年に関谷正徳選手らがドライブしたTS010が2位、1999年に片山右京、鈴木利男、土屋圭市の日本人トリオがドライブしたTS020も2位。悲願の初優勝は2018年に中嶋一貴選手らがドライブしたTS050で、ル・マン挑戦20回目での快挙でした。ちなみに中嶋一貴選手は、トヨタが初めてル・マンに挑戦した1985年のドライバーのひとりである中嶋悟選手の子息です。
トヨタ産業技術記念館では、トヨタのル・マン参戦40周年を記念して、今月3日(火)から14日(土)までTS020を自動車館で特別展示します。熱い挑戦の歴史を是非間近でご覧ください。
2018年にル・マンで初優勝を飾ったTS050(写真提供:トヨタ自動車)
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