「モノづくりの歴史から未来を展望する学びの館」をめざして

 

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

新しい年を迎えました。この2年ほど、コロナ禍のために人と会ったり、施設を訪れたりといった活動が難しい時期が続きましたが、当館では昨年6月以降、ウェブサイトでバーチャルガイドツアーを順次立ち上げ、ご来館が困難な国内外のお客様にも常設展示を楽しんで頂けるように工夫いたしました。また、2年ぶりに開催した昨年秋の企画展では、開催期間を従来よりも長く設定するとともに、企画展開催と同時にバーチャル配信を実施。この企画展の関連イベントも実施後速やかに映像で配信するなど、新しい試みを積極的に実施した2021年でした。

当館は、2年後の2024年に設立30周年を迎えます。感染症の今後の収束を期待して2022年を「ニューノーマル元年」と位置付け、あらためて「モノづくりの歴史から未来を展望する学びの館」をめざすことで、持続可能な社会の実現に少しでもお役に立ちたいと考えております。

これまでもトヨタグループは、社会からのさまざまな要請に応えて、技術の革新に取り組み、産業の発展に貢献してきました。トヨタは昨年12月に実施した説明会で、2030年までに30車種のBEV(バッテリー電気自動車)を国内外に投入する計画を発表しましたが、もともとトヨタは1992年にEV開発部を設置するなど、30年に渡るEV開発の歴史があります。当館でも、未来につながるさまざまな開発技術の変遷について、数年以内にご覧いただけるようにしたいと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今後数年間で発表予定のトヨタ、レクサスのBEV(2021年12月発表)