「中秋の名月」に想う

 

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

9月に入りました。まだまだ残暑が厳しいかも知れませんが、暦の上ではすっかり秋です。今年もあと4か月、早いものですね。

秋と聞けば「お月見!」という方も多いのではないでしょうか。「中秋の名月」を愛でながら、収穫の歓びを分かち合う日本古来の行事が、お月見です。ススキの穂を飾り、お団子や里芋の水炊きを供えたりしますね。

2022年の中秋の名月は、国立天文台によれば9月10日(土)だそうです。そもそも中秋の名月とは、太陰太陽暦(明治5年まで日本で使われていた暦)の8月15日の夜に見える月を指し、必ずしも満月とは限らないとのこと。ただし、今年の中秋の名月は満月だそうですので、これは必見ですね※。

中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされていますが、およそ1,000年後の1969年7月に米国のアポロ11号による探査で、人類は初めて月面に降り立ちました。現在、月は私たちにとって最も身近な天体となり、トヨタもJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で、燃料電池車両技術を用いた月面モビリティ「ルナ・クルーザー」の研究を進めています。

いずれ、月から地球を見ることが珍しくない時代が到来するのでしょう。ワクワクしますね。

※国立天文台ウェブサイト https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/09-topics02.html

JAXAとトヨタが共同研究中の月面モビリティ「ルナ・クルーザー」