お知らせ
2024年12月の館長コラム
イルミネーションを支える環境技術
トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。
街がクリスマスのイルミネーション(電飾)に彩られる12月になりました。今や全国で目にするイルミネーションですが、1981年に始まった「さっぽろホワイトイルミネーション」が国内の先駆けとされています。
2022年12月の館長コラムでも触れましたが、街のライトアップは、主に光源自体を見せる「イルミネーション」と、照射対象を見せる「投光照明」に大別できます。白熱電球が中心だったイルミネーションの光源も技術開発が進み、現在は省電力、長寿命、高輝度、低発熱で多色発光や配光可変が可能なLEDが主流に。投光照明は、建物などの対象物あるいは背景の反射光を見せる手法で、近年はイルミネーションと組み合わせた照明演出が一般的になりました。
今年で44回目を迎えた「さっぽろホワイトイルミネーション」では、大通1丁目会場で使用する電力を、家庭などから回収した食用油で作る「バイオディーゼル燃料」を使った自家発電で賄うそうです。冷気の中、まばゆい光の裏側にあるエコな技術にも思いを馳せたいものです。
【参考資料】(一社)札幌観光協会「2024さっぽろホワイトイルミネーション公式ガイドブック」
大通1丁目会場のイルミネーション(2023年12月)