2月21日(土)に、「真ちゅうのピカピカ☆キーホルダーをつくろう」を開催しました。 

講師は、デンソー養技会西尾2分会、(株)デンソー技研センター、(株)デンソーの皆さんです。

 ※デンソー養技会
デンソー工業技術短期大学校の工業高校課程、高等専門課程を修了した社員で構成された組織。
デンソーモノづくりスクールなどを運営して、モノづくりの楽しさや奥深さを子どもたちに体験してもらう機会づくりを行っています。

今回は、モノづくりに欠かすことのできない重要な技術の一つ、金属加工技術を学びます。
真ちゅうを好きな形に加工して、ピカピカのキーホルダーを作りましょう! 

はじめに講師より、キーホルダー作りの手順や、道具の使い方などの話を聞きました。
弓のこやヤスリなどの刃物はもちろん、加工途中の金属面で手などを切らないよう注意事項をしっかり守ります。


15真ちゅう全景 15真ちゅう講義

いよいよ制作開始!まずキーホルダーのデザインを考えます。好きな形とつくりやすい形のバランスをよく考えて・・・皆、一生懸命、頭をひねります。
デザインが決まったら、材料(3センチ四方の真ちゅう板)いっぱいに、マジックで絵柄を描きます。そして、キーホルダーの鎖を付けるための穴あけ位置を決め、スタッフにドリルで穴を開けてもらいます。


15真ちゅうデザイン1 15真ちゅうデザイン2
15真ちゅう穴あけ

次に、デザインした絵柄を材料から切り抜く作業です。
バイス(万力)に材料をしっかり固定し、弓のこで余分なところを荒く切り落とします。弓のこは、木工用のノコギリとは逆で、押すときに切れます。必ず両手で持ち、持ち手と“のこ刃”が一直線になるよう気をつけます。金属が硬いので少し力が入りますが、スタッフのサポートを受けながら頑張ります。


15真ちゅう弓のこ1 15真ちゅう弓のこUP
15真ちゅう弓のこ手助け 15真ちゅう弓のこ2

続いて、余分なところを削って形にする作業です。
体をいっぱいに使って、荒目のヤスリでだいたいの輪郭を削り出したら、棒状、三角状、かまぼこ状の細目のやすリを使い、形を整えます。入り組んだ角など、こまかい部分は難しいので、こまめにバイスで材料を挟む位置を調整して削り、さらに形を整えます。
デザインした形が出来上がったら、布ヤスリを使って面取りをし、表面や側面をなめらかにします。


15真ちゅう荒やすり 15真ちゅう細やすり
15真ちゅう検討 15真ちゅう布やすり

テーキン(刻印)で自分のイニシャル、誕生日などを打ち込みます。コツは一気に打ち込むこと!文字の位置がずれないように集中して取組みます。
仕上げに、ピカール液を塗布した白布で、真ちゅうの表面を磨きます。磨けば磨くほど、白布は黒くなり、真ちゅうの表面はピカピカに☆30分もの間ひたすら磨く子もいて、みんな夢中で作業に取り組んでいます。


15真ちゅうテーキン 15真ちゅうテーキンUP
15真ちゅうピカール液 15真ちゅう磨き

スタッフに穴の部分にキーホルダーをつけてもらえば、完成! 世界にひとつだけのキーホルダーが出来ました♪
金属を切って、削って、磨いて・・・地道な作業をコツコツと続け、難しい所もあった分、達成感もひとしおですね。自分のキーホルダーを嬉しそうに眺めながら、みんな大事に持ち帰っていきました。


15真ちゅう鎖つけ 15真ちゅう2S
15真ちゅう作品 15真ちゅう記念撮影