10月10日(土)に、「マイコンをつかったシンプルゲームをつくろう」を開催しました。

講師は、ものづくりのプロを育成する国立の大学校、 東海職業能力開発大学校 電子情報技術科の皆さんです。

今回はマイコンを搭載したゲームを製作します。 LEDを表示してスイッチを操作するための簡単な電子回路を作ります。

はじめにマイコンについて話を聞きました。
マイコンとはマイクロコントローラの略で、小さいコンピューターのこと。
「コンピューターってパソコン、 スマートフォンみたいなものかな。難しそう」
実は身近な家電製品、 冷蔵庫とか炊飯器、エアコンなどに入っていて、 私たちの便利で快適な生活を支えてくれています。もちろん車にも搭載されています。

シンプルゲーム講師MSシンプルゲーム講師WS

さていよいよ、シンプルゲームの製作です。
必要な材料は仕切りのあるトレーに乗せてあるので、すべての部品がそろっているか確認します。ハンダゴテの電源をON!準備万端です!

マイコン3マイコン4

作業の前に注意事項、手順について説明がありました。
ハンダゴテは350℃という高温なので、コテ先は絶対に触ってはいけません。作業しないときは必ずコテ台に置くこと。また、作業をするときは目を守るためにゴーグルを必ずはめて下さい。
「ケガをしないように、気をつけよう」
注意事項をしっかり守って、作業開始です!
コテ先は斜めになっているので、その面を基盤のメッキ部分と金属線にあて、1、2秒待ちます。基盤が熱くなったらハンダを基盤のメッキ部分にあて溶かし、覆うように広がったら離します。

マイコン5マイコン6

子どもたちは「1、2、3・・・」とタイミングを計って取り組みます。ハンダ付けが終わった後の不要なリード線はニッパー(針金などを切断する工具)で短く切ります。作業が進むにつれコツをつかんできた子どもたち。
「だんだん上手になってきたよ」

マイコン8シンプルゲームはんだ付け

すべてのハンダ付け作業が終わったら、次は先生と一緒にマイコンへのプログラム書き込み作業です。
プログラムを書き込むための装置(ライタ)に自分のマイコンをセットし、それをパソコンに接続します。まずは、プログラムに名前を入力して、自分だけのマイコンに変更します。ゲーム機で作動できる形式に変換して、プログラムを書き込んでいきます。

マイコン11マイコン12

マイコンをICソケットに取り付け、電池を電池ボックスに入れたら完成!
「あっ、画面に自分の名前が出てきたよ」
いよいよゲーム開始です!たて3cm×よこ2cm程の画面の中で、上からターゲットが降りてきます。一番下のマス目の「照準」に到達するまでにターゲットを消滅させなければなりません。Aボタンは「攻撃」、Bボタンは「横移動」。二つのボタンを使ってターゲットを消していくシンプルなゲームですが、ステージが上がるにつれターゲットの数が増え、どんどんスピードアップするので簡単にクリアできなくなります。

マイコン14マイコン13

ゲームの難易度が上がるにつれ、だんだん子ども達の表情も真剣に・・・。
「やったー!またクリアしたぞー!」
ステージが上がる度、皆、笑顔です♪ワークショップをとおして、電子回路やコンピュータに興味を持ってくれた子ども達。こうした「ものづくり」をもっと好きになって、いつかはいろいろなものを「つくる」人になって下さいね♪

マイコン15シンプルゲーム記念撮影