10月3日(土)、10月4日(日)に「エンジン分解組付教室」を開催しました。

講師は、清須市にある専門学校“トヨタ名古屋自動車大学校”で、実際に自動車の構造や整備を教えている先生方です。

この教室では本物のエンジンを使用します。1990年代のスターレットやカローラⅡなどのトヨタ車に搭載されていた、4E-FEエンジンです。親子2組で1台を分解したあと、元通りに組み付け、始動させるまでを体験します。

今日1日一緒に力を合わせてがんばるパートナーは隣の席に座った親子です。まずは簡単に自己紹介をします。初対面で緊張気味の子ども達のために、先生方が見本を見せてくれたので笑顔になり、 「○○って呼んでください」
とすっかり打ち解けてきた様子でスタート!!

エンジン1エンジン2

作業の前に、当館の自動車館2階を見学して、エンジンの仕組みを学びます。
「燃料をシリンダーで爆発させて、車を動かす力を作っているんだね」
会場に戻り、軍手とアームカバーをつけ、いよいよ分解作業開始です!
先生方の説明を聞き、お手本を見ながら、1つずつ確実に作業を進めます。

エンジン3エンジン4

道具箱を開けると、いろいろな種類・サイズの工具が入っています。T型レンチ・電動インパクトレンチなど、初めて聞く名前ばかり。
「どれを使えばいいのかな」
先生の説明をよく聞いて、2人で協力しながら作業に取り組みます。

エンジン5エンジン6

ヘッドカバーをあけて、タイミングベルト、ギヤ、カムシャフトの順に取り外します。重いシリンダーヘッドだけは大人と一緒に行います。ほとんどの作業を子ども達自身で進めます。
「ボルトを外すのには力がいるんだな」「あっ、ボルトがゆるんで来たよ」「先生に教えてもらったとおり、T型レンチを人差し指でくるくるっと回してみたら、簡単に外れたよ」
外した部品は組み付けるときに間違えないよう、必ず順番に並べます。
続いてエンジンを180度回転させ、オイルストレーナー、ピストンを取り外していきます。

エンジン7エンジン8
エンジン10エンジン9

ピストンは燃料が爆発するエネルギーを受けて高速で上下運動をし、自動車を動かす原動力になる大事なパーツ。1人がハンマーの柄で上からたたき、もう1人が下に落ちて来た時にキャッチします。ここまで作業をしていると2人の息もピッタリです!
「やった~ピストンが取れたよ」
嬉しそうに持って記念撮影です♪
 

エンジン11エンジン12

昼食をはさみ、午後からは組み付け作業です。外した時と逆の順番で取り付けていきます。
トルクレンチはカチッと音がするまでしっかり締めてください。締めすぎると折れてしまいますという、先生のアドバイスをしっかり聞きます。
「カチッと音がしたよ」
「へぇ~誰が締めても同じ力で締められるようになっているんだね」
作業完了まであと少し。気を抜かず、ていねいに作業を続けます。
 

エンジン13エンジン14
エンジン15エンジン16

最後の部品を取り付けたら、作業完了。いよいよエンジン始動です!組み付けた自分達が順番にチャレンジします。安全のための掛け声、「エンジン始動します!」を忘れずに。
ドキドキしながら、キーを回します・・・
ブルッブルルン!
「やった~掛かったよ!」
大きな音が響き渡ると歓声が沸き、みんなも先生も拍手です!
 

エンジン17エンジン18

固くしまったボルトがなかなかゆるまなかったり、キーを回してもなかなかエンジンが掛らなかったりと、大変な事もいろいろありましたが、最後には全てのエンジンが元気な音を鳴らして始動しました。チームで協力して取り組み、最後までやり遂げることができました。貴重な体験ができてみんな素敵な笑顔でしたね♪作業開始から4時間半、お疲れさまでした!