11月15日(日)に、「はかせとあそぼ!ストームグラスをつくろう」を開催しました。
講師は、材料工学分野で結晶成長工学を研究されている、名古屋大学 グリーンモビリティー連携研究センター 宇治原研究室の方々です。

※ 名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター
名古屋大学の博士が連携(協力)して、新しいエコなモビリティ:移動体(自動車や飛行機、自転車、セグウェイなど)の研究をする研究グループ

ガラスの中の結晶が天気によって変化するストームグラス(天気管)。今回は、「子ども達が考えたもの」と「先生が用意したもの」の材料を使って、2つのストームグラスを作ります。

子ども達は白衣を着せてもらい、気分はすっかり博士!ストームグラスの歴史について説明を聞いて、実験スタートです!
「ストームグラスにはどんな材料が使われているのかな?氷?洗剤?」

ストームグラス1ストームグラス4

材料は、硝酸(しょうさん)カリウム、塩化(えんか)アンモニウム、樟脳(しょうのう)、エタノール(アルコール)と水です。使い慣れない薬さじや電子天びんなど専用道具を使って計量します。
「薬さじで少しずつ薬をのせるのは難しいね!」
先生に相談しながら、自分たちで考えた分量をメモしながら集めていきます。

ストームグラス6ストームグラス12

材料がそろったら、丸いグラスへ慎重に注いでいきます。
全部グラスに注いだらフタをして振ってよく混ぜ、しっかり溶かすために恒温槽(40.0℃のお湯)でグラスを温めます。白かった溶液が透明になったら1つ目が完成です。

ストームグラス14ストームグラス16

次は先生が用意した材料を使い、2つ目のストームグラスが完成!
「キレイな結晶ができるといいな」「なぜ、天気によって結晶が変わるのかな」
次の日には溶液が安定し、天気によって結晶の状態が変わります。

最後にドライアイスを使ったダイヤモンドダストの観察やシャボン玉を使った実験などもあり、盛りだくさんなプログラムでした。普段、なかなかできない貴重な実験ができて子ども達も楽しく学ぶことができました。
結晶は配合によって、でき方が違います。先生の配合で作ったストームグラスは、後日、キレイな羽根状の結晶ができました。子ども達の考えた配合のものはどうだったのでしょうか。2つのストームグラスの違いを見て、もっと化学に興味を持っていってくださいね☆

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