1月9日(土)に、「金属を溶かして“いもの”をつくろう」を開催しました。
講師は、新東工業㈱豊川製作所の皆さんです。

※新東工業株式会社
トヨタグループの創始者である豊田佐吉を助け、鋳造(ちゅうぞう)職人として働いていた久保田長太郎が久保田鋳造所を発足し、その後、久保田製作所、新東工業㈱へと発展。
現在は世界トップレベルの鋳造設備メーカーとして、日本のモノづくりを支えています。

豊川市のゆるキャラ“いなりん”をかたどった鋳物(いもの)を作ります。
鋳物とは金属を高温で溶かして型に流し入れ、冷え固まった後に型から取り出してできたものです。身近にあるフライパン、蛇口、たこ焼き器や自動車部品の他、奈良の大仏やお寺の鐘も鋳物が使われています。
自動車館を見学し、エンジンシリンダーブロックの鋳造工程などを見ながら、鋳造技術の奥深さについて学んだ後、製作開始!

いもの① いもの②

親子ペアで2つの木枠(いなりんの前身半分と後身半分)に少しずつ丁寧に砂を入れては押し固めて…を繰り返し、木枠の中に隙間なく砂を詰めていきます。
「砂をぎゅっと詰めるから、すごく力がいるね!」
しっかりと砂を詰めたら、すき棒で木枠の高さに合わせて平らに整えます。ハンマーで軽くたたいて底の木板を外すと、いなりんの型がキレイにとれていてホッと一安心です♪親子で作った上下の型をずれないように合わせたら、砂型の完成です。

いもの③ いもの④
いもの⑤ いもの⑥

続けて、先生方が行う作業を目の前で見学します。湯口(ゆぐち)から約300℃くらいに熱して水のように溶けた合金(すず、銅、ビスマスを混ぜたもの)を流し入れ、カエル型のおもりを乗せて待ちます。しっかりといなりんの形ができているか、ドキドキだった子ども達も砂型から顔を出したいなりんを見てとても嬉しそうです♪

いもの⑦ いもの⑧

細かい部分も歯ブラシを使って砂を取り除き、余分な金属を切り取ったら、しっかりとバリ取りをします。
ようやく、いなりんを受け取ると笑顔がこぼれます。
「砂で作った型なのに、こんなにキレイな形になるんだね!」「いものって意外と重いんだね」
いなりんの巾着と紙やすりを受け取り、席に戻ってピカピカに磨く子ども達。世界に1つだけのいなりんに大満足でしたね☆

いもの⑨ いもの⑩