4月24日(日)に「空力を科学する!自動車の空気抵抗の減らし方」を開催しました。
講師は、NPO法人テクノプロスの木村嘉昌先生です。

※ NPO法人テクノプロス・・・トヨタグループの研究者集団である豊田中央研究所のOBを中核とする技術指導チーム
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今回は、紙でクルマの模型を作り、粘土でクルマの形を変えて空気抵抗を測定し、どのようにすれば空気抵抗が下がるかを考えます。
空気抵抗発生のメカニズムについて学び、実験手順の説明を聞いた後、製作開始!

空気抵抗① 空気抵抗②

まずはベースとなるクルマの模型を紙で作ります。セダンタイプのクルマと同様、エンジン室、客室、荷室の3つに分かれた箱を作り、貼り合わせます。

空気抵抗③空気抵抗④

次に、空気抵抗を測定します。測定は講師オリジナルの測定装置“風洞天びん”で行います。ベースは角ばっているので、空気抵抗が大きくなります。この抵抗値を減らす方法を考えながら模型に粘土を盛り、形を仕上げます。

空気抵抗⑤ 空気抵抗⑥ 

「新幹線のように車体の先を尖らせたら空気抵抗が減るかな?」「粘土の表面を水を使って滑らかにしてみたよ」
形が完成したら、さっそく測定!数値が発表されるまで、どのくらい空気抵抗が減ったかドキドキ☆
「やった!紙の模型より半分以下の数値に下がったよ!」「思ったほど下がらなかった・・・なぜだろう?」
講師からアドバイスをもらって、さらに改良を進めます。

空気抵抗⑤空気抵抗⑥
空気抵抗⑦空気抵抗⑧

 「1回目よりも角を丸くしたら、また空気抵抗が下がったよ」
子ども達は様々な素晴らしい工夫をして、見事に全ての作品で空気抵抗を下げることができました。
最後に新型プリウスの燃費についての説明を聞きました。空気抵抗を減らすために様々な努力・改良を重ね、世界トップクラスの低燃費を実現しています。ワークショップの後は車の見方が変わりそうですね!将来、もっともっと低燃費のクルマを開発したいと思ってもらえたのではないでしょうか。貴重な体験ができましたね♪

空気抵抗⑪空気抵抗⑨
空気抵抗⑩空気抵抗⑭