お知らせ
キミも博士になろう!金属めっき実験講座
ワークショップ
2019.8.23
8月23日(金)に、中高生向けワークショップ「キミも博士になろう!金属めっき実験講座」を開催しました。
講師は、名古屋大学 未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所の神本先生です。
※名古屋大学 未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所
マテリアル(材料、原料等)領域におけるイノベーションへの貢献及び産学官連携による社会的価値の創造を推進するための研究所。
今回は、鉄の表面にめっきする実験を行い、鉄の腐食(さび)について化学的に学びます。


「酸化還元反応は知ってる!」「イオン化傾向はまだ学校で習ってない・・・」「金属の電極電位って何??」
少し難易度が高い内容でしたが、鉄よりもイオン化傾向が大きい金属で表面を覆うと腐食が防げると解りました。


「ガラス管、細いから割らないように」「亜鉛-1000mV、鉄-450mV、ニッケル-85mV、銅-190mVになったよ」「ニッケルの電位が銅より高い・・・標準電極電位の順番と違うね」
ニッケルはNiO(ニッケル酸素=さびにくい)の被膜ができるため、銅より電位が高くなりやすいと教わりました。


「溶液に沈める面積と電流密度を計算して電流を調整・・・」「時間は10秒、30秒、いろいろ変えて試してみよう」


「30秒の亜鉛めっきは-1000mV。ほんとうに亜鉛の電位になった!」「これでさびが防げるね」「あれ?銅めっきは-500mV・・・なぜ鉄の電位に近い?」
きれいにめっきされているように見えても表面にはマイクロサイズの穴が空いていること、また、そこから腐食すると教わりました。


「銅とニッケル、それぞれ1分ずつめっきしよう!」「複雑な形状・・・どれだけ電流を流せばいいかな?よし!上手くできた☆」


めっきは自動車部品など身近なものに数多く利用され、高度なめっき技術がどんどん開発されています。どのように電気を流してめっきされているかなど、いろいろ調べてみると面白いですね!