7月25日(土)に、「ペットチャルカで糸紡ぎ体験♪」を開催しました。
講師は、大阪市在住で綿花栽培や紡糸作業の指導および体験会開催など幅広く活動している「ペットチャルカの広場」の明神さんです。

今回は、明神さん考案のペットボトルを利用した糸車(チャルカ)を使って、綿から糸を紡ぎます!

 
最初に、糸の原料となる綿花の栽培方法や綿から糸になるまでの工程を学びました。糸車による糸紡ぎや動力式のガラ紡機の動画を鑑賞しながら説明を聞いた後、綿を触ってじっくり観察!
「ほんとだ、よりをかけながら引っ張ると伸びてく~」「綿の中に硬い種があるよ!」
これは和綿(日本の綿)の種で、種をまいて育った綿毛の長さは2㎝ぐらい、直径は0.01~0.02㎜と教わりました。
「すごく細くて短い繊維を次々によってつないで糸にするんだね」

次に、ペットチャルカの組み立て!明神さんが予めペットボトルに歯車などの部品を取り付けてくれたキットを使います。六角レンチを使ってハンドルを取り付けたり、歯車にゴムベルトをかけます。
「なかなか上手くかからないよ~」「六角レンチでゴムベルトを引っ張って・・・できた!」

 
大中小の大きさの歯車にそれぞれゴムベルトをかけたら、錘(つむ)をセットします。
※錘
糸を巻き取りながらよりをかける紡績用の道具。今回はお箸を利用。紡いだ糸が巻いてあり、巻き取った糸を後で簡単に外すためのストローがはめてある。

ハンドルをまわしてスムーズに動いたら組み立て完了!

いよいよ糸紡ぎに挑戦!左手に綿の入った筒を持ち、右手で錘に巻かれた糸を綿の上に置きます。このまま右手でハンドルを2、3回まわすと・・・
「糸と綿がくっつくはず!ん?ダメだ~」「なんで??もう一度!」「結構難しいな・・・」
ハンドルを軽くまわしながら左手を後ろに引っ張る、ペットチャルカの回転と綿の引きとのバランスが大事と教わりました。
「3回まわして5㎝引っ張る!いい感じで糸が紡げてるよ♪」
ある程度の長さまで紡いだら指で糸をしっかりつまみ、ハンドルを5回ぐらいまわします。これは“より増し“といい、指で弾いても大丈夫なくらい糸が強くなると教わりました。糸をストロー部分に巻き取ったら、再び左手を後ろに引いて・・・を繰り返します。
「やっとコツがわかった!」「楽しい☆いっぱい紡いだよ」

ワークショップ終了後、時間のある参加者は糸紡ぎの実演やガラ紡機の展示を見学!オペレーターに話を聞き、糸を紡ぐ技術などさらに理解が深まりましたね。ペットチャルカの回転数、綿を引くスピード・・・バランスをとりながら紡ぐ糸の太さを変えてみたり、ぜひ家で試してどんどん糸紡ぎを楽しんでください!