8月30日(日)に、「手織りのキーホルダーをつくろう」を開催しました。

講師は、文化センター等で手織りを教えている「手織り工房YUKI」の辻澤さんです。
手織り工房YUKIホームページ

今回は、木製のミニ手織り機を使いベルト織りで布を織り、オリジナルのキーホルダーを作ります。

最初に、ベルトの柄選び!見本をよく見てどの柄を織るかを決めます。柄に合わせた3色17本セットのたて糸と紺色の横糸1本を受け取ったら作業開始!よこ糸をシャトルに8の字状に巻いていきます。
※シャトル・・・杼(ひ)ともいう。織物を織るときに、たて糸の間によこ糸を通すために使われる道具

たて糸を1本ずつに分け、端をそろえて机に並べた後、たて糸の張り方を学びました。通常は先生の周りに集まりお手本を観察しますが、3密防止のため各自の席で説明を聞きます。
「綜絖(そうこう)ってはじめて聞いた」「穴とスジに交互にたて糸を通すんだ。ちゃんとできるかな・・・」
※ 綜絖・・・ヘルドともいう。織機でよこ糸を通すためにたて糸を上下に分ける器具

さっそく、たて糸張りに挑戦!型紙を見ながら、何色をどこの穴とスジに通すのかをしっかり確認しながら行います。
「まずは青色!糸通しを穴に挿し込んで糸を引っかけて抜く!」「う~ん、うまく通らない」
はじめは苦労していましたが、次第に慣れてきた様子。
「スジに通した糸を下の方に移動させておくと、次に通す穴の場所がわかりやすいよ☆」「間違えないように・・・やっと全部通った!」
たて糸を4本ずつ束ねて、糸端を手前の板に結びつけます。ローラーを回して巻き取ったら、手織り機を180度回転させ前後を入れ替えます。

もう片方の糸端を手前の板に結びつけたら、たて糸張り完了です。
「結ぶのがすごい大変だったけど、しっかり張れてよかった!」
続いて、綜絖を上段にセット。
「なるほど、たて糸が上下に分かれるんだ」
これを開口といい、この間にシャトルを通して織ると教わりました。

シャトルを上下に分かれているたて糸の間に通し、よこ糸をシャトルで“トントン”と手前に寄せます。次は、綜絖を下段にセット。再びシャトルを通します。これを繰り返して1段ずつ布を織っていきます。
「よこ糸は細いからたて糸をギュって詰めて織ると見えなくなるんだ」「たて糸で柄を作るんだね。面白い♪」「だんだんキレイに織れるようになったよ」

シャトルが通るギリギリの所まで織ったら少し長めによこ糸を切り、たて糸を手織り機からはずします。布をキーホルダー用のパーツに通したら半分に折ります。フリンジ(ふさ飾り)をよこ糸で結び、好きな長さにカットしたら完成!
「楽しくてたくさんやって長く作った!」「少し難しいところもあったけど、可愛いキーホルダーができて良かった」
たて糸張りから織りまで体験して、布を織る仕組みがよくわかりましたね。館内にはたくさんの織機が展示されています。是非、見学してみてください!